こんにちは^_^






今回もSeymour Bernstein の著書から


難しいパッセージの練習方法について



難しい箇所で立往生することがあったら、
次のことを試してみるとよい。


1.可能な限りあらゆる方法で
パッセージを分析する。
たとえば調性を判別したり、
どの音が和音の構成音で、
どの音がまったくの装飾音なのかを
はっきりと見極める。

片方の手のパッセージのどの音が
他方の手の音と重なるかを指摘する。
パッセージを表現するのに
ふさわしいと思うデュミナーク(強弱法)
を選ぶ。
使いやすい指使いを見つけることを
忘れないように。

いうならばパッセージの〈振り付け〉を
考えるのである。


2.以上のように分析したのち、
より大きな楽節の流れに沿って
パッセージを弾く。


それでもまだ難しいようなら、
もう一度パッセージを取り出し、
もうひとつ二つ対策を講じてみる。
指使いを変える。
また元の指使いに戻る。
元の指使いと新しい指使いを交互に試す。
さまざまなスピードで
パッセージを弾いてみる。
弾いている時の筋肉の具合を意識する。
動く関節と動かさない関節が、
どのように組み合わさって働くのかを、
はっきりと心に留める。
繰り返し弾く間にも、
毎回感情をこめることを忘れないように。
パッセージと作品全体に
交互に注意を移す。



難しさを乗り越えるために、
自分自身の方法を考案するとよい。
うまく弾けるようになる方法が
みつかったら、それを楽譜に記す。
将来いつか再び同じ曲に戻ってきた時に、この間接的な思考の記録は、
練習の際の良い導き手になるだろう。


抜粋: 心で弾くピアノ/音楽による自己発見

セイモア・バーンスタイン 著

佐藤覚+大津陽子 訳

音楽之友社









ピアノ生徒さん募集中‼︎お問い合わせはこちらから





出逢えた皆様に

ありがとうございます♪♪♪