こんにちは^_^






今回は時々記事にしている

Seymour Bernsteinの著書から


テンポ(速度)の練習について



テンポというものを記憶できるか、
あるいは少なくともそれに近づくことが
できるかを知ることは、
修練が身についたかをみる
良いテストである。

次のことを試してみるとよい。


1.ピアノのところに行き、
いま勉強している曲にふさわしいと
思われるメトロノーム数字を自分で選ぶ。
曲の冒頭にその数字を書き込む。

2.次の日、メトロノームなしに
その曲を弾き、前日のテンポを
思い出してみる。
弾き終わった時、今弾いたテンポが
前日選んだテンポに合っているかどうかを
メトロノームで確かめてみる。
もし合っていないなら
何度でもやってみる。

忍耐強くやっていれば、ついには自分の
テンポをほぼ覚えるところにまで達する。

この修練をマスターしてはじめて、
テンポの設定を変える権利を
持つことになる。

自分自身のテンポに近づくことが
できるようになると、
演奏におけるコントロールが
ずっと確実になる。



あまり慎重に練習しすぎて
遅すぎるテンポで
仕上がってしまうこともある。
つまりテンポを記憶できないと、
説得力ある演奏に必要な
安定した拍を維持することが
できないのである。

修練を積むと最終的には、
演奏中の高揚した気分を上手に利用して、
〈アレグロ〉は速めに
〈アダージョ〉は遅めに
意識的に弾き分けることが
できるようになる。

このように、テンポと拍を自在に操る
能力は、真の芸術家なら必ず
身につけているもののひとつである。

抜粋: 心で弾くピアノ

セイモア・バーンスタイン 著

佐藤覚+大津陽子 訳/音楽之友社









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