こんにちは^_^





どのような音を出したいのか…

といったときに


手や手首の状態が

どのようになっているのか

ということがポイントの高いところです


出したい音

(ピリッとはっきりした音を出したいなど…)

によって


指を立て気味にしたり

逆に寝かせたり


手首も少し固くしてみたり…

やわらかくしておいたり…


といったことがあります


たいていは

手首は柔らかく

フリーに動きやすい状態だけれど

動く指を支えていて

上がりすぎたり下がりすぎていないことが

ポイントです


小さな手で

ピアノを弾く指を支える…


大人が思う以上に

大変なことを行なっていますから


気にしながらも

少しずつよい位置で柔軟な手首で

いられるようにしていきたいですね







丸みのある良い音を出すのに,
手首が大きな役割を果たすことを
知らない者が大勢いるようだ。

それを自動車にたとえて説明すると,
ガタガタ道を超スピードで走るとき,
もし車にショック・アブソーバー
(衝撃吸収装置)や,車体を支える
バネがついていなかったら,
それはひどい乗り心地になるだろう。

乗っている人は,
体をそこら中ガタガタぶつけて
死ぬような思いをすることだろう。

しかし,そのガタガタ式なひき方こそ
大勢の生徒が
ピアノの上でやっていることなのだ。

ピアノの演奏にとって,
指先のクッションが空気の入ったタイヤなら,
手首はバネや
ショック・アブソーバーにあたる。

従って,手くびに力を入れて固くすると,
音はガタガタになり,
美しい音を出すことは不可能になる。

手くびは
常にやわらかく保たなければならない。

手くびのバネを使えば使う程,
音の固さはとれ,
丸みのあるきれいな音になる。

固い手くびこそ,
汚い音をつくる原因になるのだ。

勿論特殊な場合はある。……


抜粋: ピアノ奏法の基礎
じょせふ・レヴィーン 著 中村菊子 訳
全音楽譜出版社