こんにちは^_^




夏休み特集‼︎


4回目です


今回は「継続は力なり」的なことや

フランツ・リストや

リヒテルの練習の様子から

集中することの大切さが

語られていることを

抜粋しました





古い真理「継続は勉学の母である」は,
もともと
才能に恵まれていない人にとっても,
同じように絶対的なものです。

この点については
この両者はなるほど等しい
条件のもとにあります
(ところがこの練習の結果は,
もちろんのこと,さまざまです)。

リストは特別に難しい箇所を
100回ずつ練習した
という話は有名です。

スヴャトスラフ・リヒテルが
私の目のまえで初めて
プロコフィエフのソナタ第9番
(この曲こそは
彼に献呈された作品ですが)
を演奏したときのことです。

ある非常に難しい,
ポリフォニー的な,
とても生き生きとした楽句のところ
(第3楽章のなかのほんの10小節ばかり)
が,実に〈うまく弾けている〉のに
私は注目せずには
いられませんでした。

リヒテルは私に言いました,
「でもぼくは,その箇所を
休みなく2時間練習したんです」。

これはまさしく正しい
練習方法です。
というのも彼はすばらしい成果を
あげているのですから。

ピアニストは
最高の結果を達成するために
練習するのですが,
ずるずると長びかせてではなく,
短期間に
達成へと手をのばすのです。…


抜粋: ピアノ演奏芸術 ある教育者の手記
ゲンリッヒ・ネイガウス 著
森松皓子 訳
音楽之友社


「序文にかえて」Part 4