極楽浄土 輝き再び 平等院鳳凰堂を拝観 | シニアの の~んびり道草

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日頃の散歩や近場のドライブ、時には一晩泊りでぶらっと訪ね歩くことがある。そんな折、おお! これは綺麗だ、これは凄い、これは面白いと感嘆したり、感動したようなことを、思いつくまヽアルバム風に綴ってみる。

11月23日(三連休の中日)に、京都府宇治市の世界遺産、平等院鳳凰堂を訪ねた。十円硬貨でおなじみの鳳凰堂は、2012.9 から屋根の葺き替えおよび塗装事業に入り、2014.3 に一部を残して工事が完了し、4月から堂内拝観が再開された。その後、残っていた尾廊など2年間の修復を終え、改修前の古色の趣から平安時代の創建時の外観に戻り、2014.10.1 に落成式があった。「平成の大修理」が終わり落成した平等院鳳凰堂を一目見ようと、落成後の最初の三連休で、しかも紅葉が見頃とあって、この日は大変な賑わいとなった。駐車場は何処も満車、拝観受付所には長蛇の列ができ、鳳凰堂の内部拝観は「ただいま、3時間の待ち時間があります。」の看板が立つといった有様だった。

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鳳凰堂の撮影ポイントである、北東方向(藤棚前)から鳳凰堂と阿字池を望む。阿字池の「阿」とは梵語の不生不滅を意味し、永遠の象徴としての極楽浄土を示す意という。修理では平安時代の建立時の姿に近づけるため、柱や扉の色を従来の鉛丹(えんたん)から赤みの深い丹土(につち)色に変更。塗り直しには、古びた感じがいいとの批判もあったが、平等院は「過去の修理でも塗り直されており、本来の姿を取り戻す意味もある。また丹土を塗ったほうが紫外線や風雨から守ることにつながる」とした。
北東から改修後の鳳凰堂

改修前(フリー百科事典ウィキペディアから―2010.11撮影)の鳳凰堂で随分と印象が違って見える。
北東から改修前の鳳凰堂

金色に輝く中堂屋根上の鳳凰。鳳凰堂の名の由来については中堂、左右の翼廊、尾廊が羽を広げた架空の鳥「鳳凰」に似ているためという説と中堂の屋根の上両端に付けられた鳳凰の像に因んでいるという二説があるらしい。
中堂屋根上の鳳凰

大棟の対の鳳凰を20倍ズームで撮る。オリジナルの鳳凰は鳳翔館内に展示されている。
対の鳳凰をズームアップ
 
南東側から望む。屋根瓦は落ち着いた古色仕上げとし、青銅製の鳳凰像に金箔を施した。また翼廊楼閣上の露盤宝珠、扉の釘隠し等も創建時の金色になり、極楽浄土を体現した絢爛な姿になった。
南東から改修後の鳳凰堂

改修前(フリー百科事典ウィキペディアから―2006.5撮影)は、くすみなどの経年変化が現れたいかにも古びた感じだ。
南東から改修前の鳳凰堂

「祝平等院鳳凰堂落成」の幟旗と南門前広場(右上)、表門前(右下)で拝観受付の順番を待つ拝観者の長い列。
落成旗、拝観者の列

宇治茶資料室などもある平等院表参道の様子(上)。土産は3種類のお茶(煎茶、抹茶、ほうじ茶)を使った茶団子田楽にした。
表参道、土産の茶団子

平成の大修理を終えた平等院鳳凰堂ビデオ


平等院MAP   京都府宇治市宇治蓮華116