墨俣地区の女性でつくる「いき粋墨俣創生プロジェクト」のメンバーが手掛けたつりびなを、同地区の店舗や寺院に飾る。全22か所を巡るスタンプラリーも併せて実施される。今回は、「すのまた宿池田屋脇本陣」と「岐島屋・つりびなの店さるらら」の展示を観てきた。写真は岐島屋・つりびなの店さるららの天井から吊り下げられた色とりどりのつりびなを見上げる来場者。

美濃路は江戸時代、美濃国中山道垂井宿と尾張国東海道宮宿(熱田)を結んでいた約15里の脇往還(脇街道)である。道中には大垣、墨俣、起、萩原、稲葉、清洲、名古屋の7つの宿駅が設置されていた。墨俣宿は、揖斐川と長良川に挟まれた地域で、古くは鎌倉街道の宿場としても機能していた。戦国時代には、織田信長による美濃侵攻の際に木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が「墨俣一夜城」を築いた逸話でも知られている。
史跡美濃路碑と脇本陣跡碑、池田屋脇本陣。

池田屋脇本陣の入り口を一歩中へ入ると、夥しい吊りびなが天井から下がっている。

豪華なひな飾りとつりびなの競演。

色鮮やかなつりびなが所狭しと吊り下がっている。

軒下にびっしりと吊り下げられた、渋い色の「くくり猿」。こうしたシックな色合いもいい。くくり猿は欲を一つ我慢すると願いが一つ叶うと言われる縁起物。魔除けや健康祈願として親しまれ、布製の猿に願いを込めて奉納される。

岐島屋・つりびなの店さるららは、厨子二階(つしにかい)建てと本二階建ての二つの様式を併せ持つ大正ロマンを感じさせる建物で、旧脇本陣の東隣りで墨俣の町並み景観を象徴する存在である。店内受付近くのつりびなの展示。

煌びやかなつりびなが吊り下げられた店内の様子。

うさぎ(兎)をモチーフにした作品が並んでいる。

大河ドラマ「豊臣兄弟!」、秀吉・秀長ゆかりの世界をつりびなで表現した作品も展示されている。くくり猿(左上)、山桜・菖蒲の花(右上)、一夜城(中)、武具一式(左下)、出世汁(右下)。なお、第7話では、織田信長が尾張統一を達成し、藤吉郎は侍大将として評定に参加する。信長は美濃攻めのため墨俣に砦を築くことを命じるが、家臣たちは失敗を重ねる。そこで、藤吉郎と小一郎兄弟が墨俣築城を任されることになり、藤吉郎は川並衆の筆頭である蜂須賀正勝を味方につけるため小一郎と共に説得を試み、小一郎の妙案により川を使って材木を運び墨俣で一気に組み上げるという築城計画が立てられる。第8話(3/1放送)では、いよいよ墨俣一夜城の築城が描かれる。

岐阜県大垣市墨俣町墨俣115番地 池田屋脇本陣跡のMAP





























