小艇のUF25に限らず、昔の船外機艇はスパンカー装着しても効かない
というのが常識でした。
最近のFASTなどは船底形状が工夫されていて効くそうです。

スパンカーは風に立てて、方向を決めてクラッチの入れ方で
ポイントキープ、もしくは流すという道具で非常に便利。

でも船底形状で効かない>後付のキールをつければスパンカーが効く
>キールつける>スパンカーが効く

もうひとつメリットがあって微速時に横風受けても
バウが流されにくいということです。
係留させるときに横風受けてもぐいぐいまっすぐ進みます。

あとはトモ流しがやりにくくなります>どてら流しになる。

船底がノーマルの場合は風を受けるとバウが風下に落とされるため
クラッチをリバースに入れれば船を止められます。

キールが入っていて風を受けた場合、バウは風下に落とされますが
風を真横に受ける状態でバウが落とされる動きがとまります。
>>どてら流し

したがって強風下でスパンカーを畳む作業はスパンカーを
おろした時点で横波を受けるようになるため、結構怖いです。
誰か他に乗ってる人がいる場合は舵で船を手動で風に立ててもらってます。

そしてデメリット

後付ですから効果が前面に出るため、デメリットは無視、もしくは
スパンカーを効かすのが目的なため、必要以上に大きなキールが
取り付けられることがあります。

最近の「スパンカー効きますよ」ボート、スパンカーのため(と考えられる)
出っ張りはほんの少しです。

大き目のキールが取り付けられた場合の不具合、

私が感じたのは

速度を出したときとブローチングの脆弱性ですね。

速度出したときの舵入力に対する船の動きが、ちょっと怖いのです。
20ktとか25ktで走ってて舵を入れると、キールに水を受けるため
予想以上に向きが変わります。
バスボートを全開で走らせてる以上の緊張感を小艇の
全開滑走で味わえます・・・

キール付FW23(2000年式)で実験しましたが、スピンターンしますよ。

25kt出して舵を少し多めに入れてみたら・・・

船が内側にバンクする前に、キールを軸にテールがスキッドして
180度ターンします。

斜めに追い波を受けて航行してる際もキールなしに比べて波間に
落っこちる動きが顕著になりますので、割と緊張します。

明日、船を上架して船底塗装とエンジンメンテしますので
現在のキールサイズを縮小してみます。

あまりに削るとスパンカーがってなりますが、どう考えても
現在のサイズは不要と思われるので。。。