![]() | 新装版 竜馬がゆく (1) (文春文庫) 756円 Amazon |
何度読んだか分からないけど、何度読んでも面白い。
一巻は竜馬の青春時代、土佐から江戸での剣術修行の日々の話。
竜馬は無愛想だけど、どこか照れ屋で愛嬌があるし、心根は優しく、正直で自由で、武士なのに「恐れ入ります」というところが全く無い型破りな男です。
十代から二十代前半という年齢だから、その無愛想さがなんとも可愛らしい。
その自由奔放な言動から、時に馬鹿のようにみられたりもするけど、長州藩の益田越中と桂小五郎の言葉を借りれば
「大賢は愚に似たりと古語にもいう。鋭さを面にあらわして歩いているような男は才物であっても第二流だ。第一流の人物というのは、少々、馬鹿にみえる。少々どころか、凡人の眼からみれば大馬鹿の間ぬけにみえる時がある。そのくせ、接する者に何か強い印象を残す」
「こういうのを人物というのかもしれない。同じ内容の言葉を喋っても、その人物の口から出ると、まるで魅力が違ってしまうことがある。人物であるかないかは、そういうことが尺度なのだ」
竜馬には掴み所のない不思議な魅力があり、人間の器量が大き過ぎて型にはまるということが出来ない。
歴史小説なのに笑ってしまう箇所もあるのは、それが坂本竜馬だからなのでしょう。
武士ではないのかと、お前はなんだと問われて
「坂本竜馬じゃ」
とケロリと言ってみせる竜馬さんがたまらなく愛おしいです。










