何ヶ月ぶりであろうか、久し振りに
原稿を書いている。
現在の日本は、相変わらず士農工商の
身分制度が厳然として残っているよう
に思える。官主導型であり、我々商人
は最下民として扱われている。
全社挙げて無駄を排除し、爪に灯を
ともすような事を繰り返し行い利益を
出して社会貢献をしているにも係わらず
このような思いについ捕らわれてしまう。
江戸時代の京都に石田梅岩という
優れた思想家がいた。梅岩先生は、
利を求めるに道ありと説いている。
誠の商人は先も立ち、我も立つ事を
想うなり。とも言っている。
即ち、自分だけが儲けるのではなく
相手も儲かるように常に気を配る
という事である。又、浮利を追う
のではなく実利を追えとも説いている。
かってバブルの最盛期に、ある銀行の
支店長が小生を訪ねてきて盛んに土地
への投機とか、株への投資を薦めた。
しかし、偶々我が家には家訓があり、
第一訓として投機はするな。
第二訓として政治家にはなるな。
第三訓として裏判は押すな。
というものがありこの事を持ち出して
断った覚えがある。利益を追求する会社
だからこそ、お客様の為に額に汗して会社
全員で、知恵を絞り努力の結果が利益に
繋がるのである。
その後、銀行の口車に乗って投機をした
為に沢山の不良債権を抱えて、本業は利益
を上げているにもかかわらず、赤字を出して
苦しんでいる企業は後を絶たない。
赤字なら未だ良いが倒産した会社も沢山ある。
うまい話には必ず落ちがあるのである。
そのような話に飛びつく事自体が良く
理解出来ない。
常に平常心で事にあたりたいものである。