こんにちは、Hiroです。

 

久しぶりの投稿です。

 

今回は、南米のEU(欧州連合)とも言うべきブロック経済圏の”メルコスール”(ポルトガル語でMercosul、スペイン語でMercosur、日本語で南米南部共同市場、もしくは南米共同市場)を紹介しようと思います。

 

EUと同じく関税同盟から発展した、自由貿易地域です。

1991年にパラグアイの首都アスンシオンにて調印、1995年に発足しました。

 

正加盟国は原加盟国のアルゼンチン、ブラジル、パラグアイとウルグアイの4カ国で、発足後、2006年にベネズエラが加盟し、正加盟国になりましたが、2017年から現在まで、無期限資格停止中です。

ボリビアは2012年、加盟申請しましたが、加盟国の批准待ちの状態が続いています。

 

From: 日本国外務省

 

他に準加盟国が6カ国(チリ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ガイアナ、スリナム)、オブザーバーとして、メキシコとニュージーランドが参加しています。

 

正加盟国間は物だけでなく、人やサービスも容易に国境を越えられます。

 

人の移動に関しては、正加盟国間だけでなく、準加盟国の内、スペイン語を話すチリ、コロンビア、エクアドル、ペルーとの間でも、後述する”メルコスールビザ”を利用することにより自由化されています。

 

注:正加盟国の内、アルゼンチンとウルグアイだけはガイアナ(南米唯一の英語圏)と、スリナム(オランダ語圏)との間の人の移動がメルコスールビザにより自由化されています。

 

アルゼンチン移民局

 

ウルグアイ移民局

 

正加盟国、スペイン語圏の準加盟国の間では、パスポート無しでも身分証明書(南米はどの国も総背番号制で、国民だけでなく、居住者全員に日本のマイナンバーのような、固有の番号付き身分証明書が発行されます)だけで国境を越えられます。

通常、滞在期間は入国から3か月(国により90日)です。

 

2年間有効な”メルコスールビザ”を取得すれば、他の加盟国に滞在、労働が自由にでき、2年が経過すると滞在国の永住権の申請ができます。

 

メルコスールビザ

 

オブザーバー国は上記の対象外です。

 

ネットでたまに見られるのが、上記の正加盟国とスペイン語圏の準加盟国の永住権保持者でも、他の正加盟国あるいは準加盟国に永住できると書いてあることがありますが、間違いです。

 

あくまで、正加盟国、準加盟国の国籍保持者(帰化して国籍を取得した人も含む)のみ、しかもアルゼンチンの場合は、メルコスール正加盟国あるいはスペイン語圏の準加盟国の内、チリ以外の国から帰化をしてそれらの国の国籍を取得した後、5年経過しないと永住権に繋がる”メルコスールビザ”の申請ができません。

 

アルゼンチン移民局

 

メルコスール正加盟国の一つ、パラグアイのようにメルコスール加盟国以外の出身者も容易に永住権が取得でき、尚且つ、日系人が多い国もあるので、まずはそのような国に足掛かりを築き、その後、メルコスールの仕組みを活かして他加盟国に事業などを展開していくのも面白いと思います。

 

今後、機会を見て、パラグアイの永住権や制度などについて書きたいと思います。

 

今回もお読み頂き、ありがとうございました!

 

P.S. 下記のサイトでパラグアイ永住権申請および留学仲介サービス始めました。ご興味がおありの方は是非どうぞ。