今回書くものは普段のハローマックみたいな居抜き関連ではなく、少し変わったものを。

 

前回書いたこの「ハローマック大和新庄店」ですが、この大和新庄はこの記事の隣の駅にあるところ。

 

 

今回の記事はその大和新庄の隣、「御所」の町並みについて書こうと思います。

 

 

 

午前10時過ぎ、奈良県にある近鉄御所駅へとやって来ました。

そこから歩いて数分。

 

 

JR和歌山線の踏切を超え、見えてくるのは「新地商店街」。

早速「新地商店街」の文字がお出迎え。

いかにも昭和っぽい味を感じられます。

 

 

 

では、この商店街に入ってみましょう。

車が1台通れる程度の道。意外にも、この商店街は交通量が多く、撮影中にもよく車が通っていきました。

 

画像から見て分かる通り、いかにも古そうな感じがします。

時が止まっているこの通り。この商店街含め、この御所周辺はまるで昭和時代にタイムスリップしたかのような雰囲気です。

しかも、これらは「自然に」残っているのです・・・。

 

 

では、この商店街からいくつかピックアップして紹介します。

 

 

 

【1.神戸屋パン】

「神戸屋パン たばこ ミササ」と書かれた店です。

店の入り口には「KBC」「神戸屋」と書かれており、鷲のマークが大きく載っています。

 

 

これが現在のロゴ。左上に鷲がいるのがわかります。

ちなみにこのロゴになったのは1981年なので、上の画像の大きく鷲がいる神戸屋の看板はそれ以前のものとわかります。

 

 

 

【2.ヤマザキサンロイヤル】

ヤマザキサンロイヤルというのは、現在の「ヤマザキYショップ」の前身の店です。

ヤマザキYショップは見かけますが、その前身である「ヤマザキサンロイヤル」が残っているところは少ないです。

しかも、この店は商店街にあるということで、アーケードに雨風を守られていたの看板もとても綺麗です。

 

営業しているのか営業していないかはわかりません。

しかし、この日は営業していませんでした。

 

「サンロイヤル」の文字だけが消されているのも謎です・・・。

 

 

※2022/01/02追記:どうやらたまたまこの日が定休日だったらしく、2021年6月に営業しているのを確認できました。

 

 

 

ちなみに、神戸屋とヤマザキサンロイヤルは隣同士にあります。

 

 

 

【3.トウカイホール】

いかにも昭和なパチンコ屋さんです。
その「パチンコ」の文字から古さを感じ取れます。
 
実際、調べてみるとこのパチンコ屋は2000年~2001年の間に閉店しており、現在は倉庫としてなっているようでした(しかし何故かGoogleマップには登録されている店舗です)。
 
この「トーカイホール」は現在は廃墟となっていますが、バリケードがあるところから現在でも管理者がいる様子です。
 
 
 
【4.その他、新地商店街にあった昭和な看板】

↑「パロマ」の看板。「給湯器」の看板は有名ですが、こちらはなかなか見ないタイプ。

  その奥にあるのは「タカラ」という看板。恐らく、現在の「タカラスタンダード」という会社だとは思いますが・・・。

 

 

↑これは今でも見ますね。「コーセー」の化粧の看板です。これだけ新しさを感じます。

 

 

↑昔のロゴ「プリマハム」の看板。下にミートショップと書いてある通り、ハムは肉屋さんで扱っていました。

ハムの色を感じさせる、赤色の文字とロゴです。

 

 

そして最後に、こんなものもありました。

 

【5.薬屋の前にあった看板】

新地商店街の端の方には薬屋がある(現在は営業していない?)のですが、その店の入り口に「ロクジュウオウ」という薬の看板です。滅茶苦茶昭和です。

 

ちなみに「強壮剤」というのは現在で言う所の「精力剤」です。

 

「疲れにこのパワーが効く!」

と書かれており、下には動物の絵が。

 

この看板は裏にも何か書かれていたのですが、見えなかったので撮影していません。

なんと書いていたのかもわかりませんでした。

 

 

この薬屋を過ぎると、この新地商店街も終わります。

 

 

※おまけ:商店街から見るJR和歌山線。

 

 

 

では、次の商店街です。

「末広商店街」と書かれた商店街。

この商店街は、新地商店街と違い道幅も狭く、短いですが、こちらはこちらで結構いいです。

 

ちなみに、この末広商店街は新地商店街に入る直前の踏切を右に見るとあります。

 

 

↑パナソニックの店。シャッターは閉まっていますが、どうやら現在でも営業している様子でした。

この店は元々ナショナルを扱っていた店らしく、くっきりと「National」の文字が外された跡が見えます。

 

 

個人的に昭和だと思った店2つです。

特に2枚目の画像の右側にある「ライフクリーナー」の文字に古さを感じます。

 

 

末広商店街の出口。奥には入り口が見えます。

 

ここまで紹介してきた2つの商店街ですが、もちろんこの商店街も昭和を感じる古さがあって素晴らしいところだと思います。

 

 

しかし、昭和な町並みはこれだけにとどまりません。

御所の町周辺を探索していると、いくつか昭和なものを見つけました。

 

 

古い文字で「グロンビター」と書かれている看板。

「グロンビター」とは、栄養ドリンクです。

 

 

個人的に好きなのはこの店。電気屋さんです。

「日立カラーテレビ」「ルームエアコン」「全自動洗濯機」と書かれています。

テレビのことを「カラー」と強調する時代・・・6~70年代の頃でしょうか。

 

しかし隣の「HITACHI」のロゴにヒントが。

このロゴは、1974年~1991年まで使われたロゴであり、「HITACHI」の文字の横に亀の子マークと呼ばれるものがあるのです。

そこから推測すると、(仮に左右両方の建物が同じ時期に出来たとして)70年代に出来たと考えられます。

80年代はほぼほぼカラーテレビが主流なので・・・。

 

ですが、個人的にやはりこの電気屋は昭和を感じさせられます。

当時のものがそのまま自然に残っている。そういう雰囲気が好きです。

 

 

では、次へ。

クレジットカード「VISA」「JCB」のロゴです。

これはもしかしたら昭和ではなく平成に出来たものかもしれませんが、ロゴのかすれ具合が、そこに長い間あったことを示します。

ずっと、ここでクレジットカードが使えることを伝えているのです。

 

 

次の画像がラストです。

これはJRの御所駅の駅前にあった看板です。

ここ、御所市に本社を置く「三星製薬」の看板です。

漢方薬の「オオゲン」と「牛黄」のアピールをしています。

 

ちなみに牛黄とは、牛の胆のうにできた胆石のことみたいです。

 

 

このように、奈良県御所市の御所駅周辺には、様々な昭和なものが残っています。

今回探索したのは御所駅周辺ですが、もしかすると駅から離れたところにも昭和なものが残っているのかもしれません。

特にこの御所駅周辺は駅前通りと言うこともあり栄えていた、ということもあるかもしれませんが・・・。

 

 

昭和な看板などが好きな人には、この場所はおすすめです。