そういえば、まだハローマックの歴史についてお話したことはありませんでした。
今回は、ハローマックの沿革についてお話していこうと思います。
【沿革】
1985年12月20日:株式会社チヨダ(東京靴流通センターやシュープラザなどを経営)が、世間で起こっていたファミコンブームを背景に、東京靴流通センターの不採算店舗を改装する形で玩具事業を展開。
そしてハローマック1号店(埼玉県春日部市、春日部店:1985~1989)が開店。東京靴流通センターを改装した店舗であり、「メルヘンなお城をイメージした」という白色とピンク色の塗装、凹凸があった。
また、同時期に2号店にして初のテナント型店舗となる滝山店(1985~2005)(東京都東久留米市)を開店。
1986年:ハローマックの建物で特徴的な斜めの出っ張りがある「城型店舗」が登場。また、初代マックライオンもこの頃登場。
1988年:初のハローマックのCMが登場。この頃はまだ初代テーマソングである「おもちゃのハローマック」は流れていなかった。
1989年:ハローマック1号店である春日部店が閉店。その後、別会社が経営する「おもちゃのエース」という店になるも、数年で閉店。そして、本屋となり現在は車販売店になってたが2019年末に解体された。
1990年まで:石川県小松市にあったハローマック小松店が開店。このお店は、普通のハローマックに書かれている「おもちゃ」「ファンシー」などではなく、「ファミコン」「ぬいぐるみ」と書かれていた。
1990年4月~1991年2月:アニメ「アイドル天使ようこそようこ」のスポンサーになる。そのため、アニメにハローマックの店舗が頻繁に登場する。
1992年:ハローマックのCMソングにしてハローマックの初代テーマソング「おもちゃのハローマック」が使われたCMが登場。キャッチコピーは現在でも続く「おもちゃのまち ハローマック」。
1997年:初のハローマック特注トミカの登場。しかし、これはトミカ グレート タンクローリーというものの特典であり、一般販売はなし。
1997年頃:株式会社チヨダの社長が交代。これを機にハローマックは一気に変わる。
主な変更点としては、
- マックライオンのデザインの変更(初代→2代目に)
- ハローマックのテーマソングの変更(おもちゃのハローマック→パジャマトリッパー)
- サンタを利用したCMが一気に多くなる
- 「トイ&ホビーハローマック」の登場。塗装は緑色で、マックライオンは2代目が使われた。
また、ハローマック限定のニンテンドー64コントローラーが発売されたのは恐らくこの頃。
1999年:ハローマック2代目のテーマソング「パジャマトリッパー」が登場。同時にCMにも流れ出す。また、店内BGMでもあった。
1999年12月1日:「パジャマトリッパー」が8センチCDで発売開始。レジに置かれていたことが多かったという。
2000年:ハローマックの営業情報がインターネットで見ることができる最古の年。「クリスマスでもないのにハローマックだ」のCMはこの年に登場。
2001年:「トミカ」「チョロQ」「リカちゃん」などのタカラ、トミー(現:タカラトミー)の製品の特注品が一気に発売される。
2001年3月20日:ハローマック特注トミカ、「トヨダbB」「ホンダS2000」が発売。定価は500円。(ちなみにこの2台は現在でもオークションなどで簡単に入手できる。)
2003年8月9日:恐らく最後のハローマックの新店舗「宇部バイパス店(山口県宇部市)」が開店。
2005年2月12日:ハローマック2号店「滝山店」が閉店。
2007年7月:北海道最後のハローマック「網走新町店(北海道網走市)」が閉店。
2008年2月:ハローマックの店舗数が36店舗になる。
2008年2月24日:東北地方最後のハローマック「千石バイパス店(福島県会津若松市)」が閉店。
2008年5月:中国地方最後のハローマック「出雲店(島根県出雲市)」が閉店。
2008年6月15日:近畿地方最後のハローマック「岩出店(和歌山県岩出市)」が閉店。
(ただし、京都府舞鶴市にあった「東舞鶴店」も2008年6月閉店のため、どちらかが近畿地方最後のハローマック。)
2008年6月11日:四国地方最後のハローマック「徳島沖浜店(徳島県徳島市)」が閉店。
2008年7月?:甲信越地方最後のハローマック「諏訪店(長野県諏訪市)」、「高山店(岐阜県高山市)」が閉店。ちなみにこの2店舗は両方「トイ&ホビーハローマック」。
2008年7月27日:関東地方最後のハローマックにして全ハローマック最後の1店舗「羽村店(東京都羽村市)」が閉店。
2009年:玩具事業を採算。玩具事業から撤退。
これにて「おもちゃのハローマック」は全店舗閉店。チヨダは玩具事業から撤退した。
※北陸地方と九州地方、沖縄県の最後のハローマックは不明です。
・・・しかし、ハローマック閉店から10年後の2018年。
2018年12月13日:株式会社チヨダ、「マックライオン」のロゴを商標出願をする。
これが分かったのは・・・
2019年1月8日:株式会社チヨダ、「マックライオン」を再び商標登録する。
これは、特許庁が商標登録出願情報が更新された2019年1月8日に判明。
マックライオンが商標切れになっていたための処置であったが、「ハローマックが復活するのでは!?」とネット上ではざわつかれた。
そして・・・
2019年5月9日:「東京おもちゃショー2019」にて、ハローマックというブランドで出展することが発表。
2019年6月13日~6月16日:東京おもちゃショー2019にて、ハローマックブランドで出展。靴などにマックライオンが描かれており、バッチやストラップが配布。また、ハローマック当時のレジ袋も配布された。
チヨダはハローマックを見捨てていなかった。
また、これ以降にも「マックライオンノベルティグッズを出す」と言っていたため、チヨダはハローマックに肯定的であることがわかる。
その後・・・
2019年10月12日、13日(一部店舗では14日も):マックライオンの描かれたトイレットペーパーが東京靴流通センター、シュープラザなどで配布。
2019年12月14日、15日:マックライオンの描かれたブランケット2種類が配布。
というように、ハローマックは波乱万丈な人生を送ってきたが、今となってはマックライオンのグッズが登場するなど、現在もハローマックは第二の人生を送っている・・・。
※ハローマックの閉店情報は2ちゃんねるなどから参考にしました。そのため、未確定情報もありますが、ご了承ください。
※2019/12/20追記。