鷹ノ巣山①【赤指尾根経由】 | HIROのブログ

HIROのブログ

趣味のブログです。気の向くままに山登りをしています。




1月1日(水)

今年も元旦から山に登ります。
昨夜は年越しの時間まで起きていたので
朝、起きることができるか心配でしたが
何とか起きられました。



今回の登山は
奥多摩の鷹ノ巣山方面です。
鷹ノ巣山は過去に何度か登っていますが
赤指尾根は、まだ未踏のコースです。
その赤指尾根を歩くのが
今回の目的です。
更に石尾根を繋げて歩けば
充実した山行になります。


寝袋、炊事道具、食材、
それにこの時期は
水場は枯れていることが多いので
行動時用のジュース、
炊事用の水、
そして酒類、
水分は多めに持参しました。
食材はナマモノを持参するので
結構重さがあります。
パッキングを終えて
ザックを背負うとかなりの重さです。
体感的に20キロ近くはあります。
久しぶりの重装備です。





いつもの始発電車に乗ります。




奥多摩駅に到着、バスに乗ります。

久しぶりに奥多摩駅に来たら

バスの乗車位置が変わっていました。


以前は東日原方面行きの場所が

現在は鴨沢方面行きの乗り場でした。


元旦でも、それなりの数の登山者はおられます。

でも、私のような重装備は

私だけでした。





小河内神社バス停で下車しました。

ここで下車したのは私だけでした。



今回はここから登山を開始です。




浮橋を渡れば三頭山方面です。

だいぶ昔に、ここを渡って三頭山に登った

記憶があります。




トンネルを通り




トンネルを抜けた先から左側の脇道に入ります。






急坂です。

ここは生活道路で

民家の脇を通ります。





ここから山道に入ります。





急登です。

落ち葉が積もっていて

滑りやすくなっています。


道は稜線伝いで迷うことはありませんが

このコースは一般向きのコースではないので

あまり歩きやすい道ではありません。




ザックの重さが

肩にズッシリきます。


軽装であれば

スタスタと登れますが

ザックが重いと

同じ山でも難易度が全く変わりますね。


重装備の時の登山は

初日の出発してから

身体が慣れるまでが

一番つらいですね。


特に奥多摩は、登山開始から

いきなり急登の山が多いイメージです。




急登を終えると




雨乞山の山頂です。




公式では無い私製の(?)

標識がありました。




小休止しました。

エネルギー、水分補給します。




コースは雨乞山から大きく右に曲がります。

うっかり違った方向に進んでしまい

アプリの地図で間違いに気づき

慌てて引き返しました。


ここから先は

急登から解放されて

歩きやすい道です。


段々と身体も調子が上がっていきます。





雨乞山から少し下ったところが




ハチコク峠です。






再び登って行きます。




日だまりハイキングです。




道は次のピーク、

踏み跡は尾平山を巻いています。

私はここにザックを置いて

尾平山にピストンします。


道なき斜面を強引に登ります。




1、2分の登りで山頂に到着です。






三角点。


眺めがいい訳ではなく

写真だけ撮って通過しました。








次のピークが




大平山(尾平山)北峰です。

登山詳細図には山名はありませんが

1104mのピークです。





そこから少し下った所に祠があり

そこが船窪峠です。




更に登っていきます。




林道を横切ります。





林道の反対側から再び山道になります。

この辺りはピンクテープはありますが

踏み跡は不明瞭です。

歩きやすそうな斜面を強引に登ります。




その先のピークがウエンタワです。

ここも写真だけ撮って通過しました。



稜線の上に富士山が見えました。

富士山と手前の稜線は

露出の差がかなりあるので

富士山に露出を合わせる為に

かなりマイナスに露出補正して撮影しましたが

イマイチ写りが良くないですね。




再び林道に出ました。

しばらく林道を歩きます。




ここから再び山道です。




しばらく登ったところが




赤指山の山頂です。




三角点。




山名標識その②


多摩100山等に認定されている山で

今回、私の目標になった山ですが

特に眺めがいい訳ではなく

ここもそのまま通過しました。





峰谷方面の分岐点。

ここから先は一般ルートですので

道標は増えます。




先に見える稜線が

石尾根ですね。

だいぶ登ってきました。





なぜ、こんな所ネズミが…




ところで今回の赤指尾根、

途中で熊の💩が幾つもありました。

この辺りの熊は冬眠するのだろうか?


登山者が少ないコースを歩く場合は

特に熊よけの対策は必要ですね。





この登りの先が




石尾根縦走路です。

縦走路でもここは巻道です。




分岐点にザックをデポして

千本ツツジの山頂にアタックです。





空身では楽ちんですね。

僅かな登りで千本ツツジに到着です。




木々の間から富士山が見えました。




稜線を少し進むと

石尾根のピークが見渡せます。


高丸山(左側)、日陰名栗山(右側)






奥に見えるのが

大岳山(中央)、御前山(右側)




動画も撮影しました。




三頭山方面。



ザックをデポした場所まで戻り

再びザックを背負って

次に向かいます。



縦走路は、稜線コースと

巻道コースがあります。


私は昔、石尾根コースを歩いた時は

巻道コースを歩いたので

今回は稜線コースを歩きます。




稜線コースは防火帯になっていて

開けていて気持ちがいいです。




所々に雪がありましたが

アイゼンを使う程ではありません。




富士山も良く見えます。





この写真を拡大すると




鹿です。

白いお尻が特徴的です。


この後も石尾根コースは

やたら鹿に遭遇しました。




たどり着いたピークが




高丸山です。




高丸山の先は急な下りです。




防火帯を歩きます。

この稜線は

昔の登山地図では

破線ルートになっていましたが

現在、実際に歩いてみると

普通に歩きやすい道でした。


巻道に比べて

アップダウンはありますが

おすすめは稜線コースですね。





再び登り返します。




振り返ります。

雲取山方面。




その先のピークが




日陰名栗山です。













動画も撮影しました。




次のピークが鷹ノ巣山です。





写真中央に

私の今日の出発地点の橋が見えます。

そこから右側の稜線を登りました。





こうしてみると

結構歩いていますね。









日陰名栗山から下って

若干登り返した場所に小屋があります。






鷹ノ巣山避難小屋に到着です。







中に入ると…




誰も居ません。

時間的に宿泊者が居れば

もう居てもいい時間です。


結局、この日の宿泊者は私だけでした。


考えてみたら

今日は出発してからここまで

誰にも会わなかったです。


私は一番奥の場所を

利用させてもらいました。




この時の小屋の外の気温は8度でした。

想定していたよります暖かかったですね。







早速1人宴会の始まりです。





鍋を作ります。


ここで

豆腐とつくねを自宅に忘れたことに

気付きました。

昨日、食材を買って準備しておいたのですが…









1人だと気楽でいいですね。




久しぶりに

山で米を炊きます。


ウイスキーも少し温めます。


ところで私は

今回のような近場で泊まりで

多少の荷物の重さも気にしないでいい山行では

ガスの残りが中途半端のカートリッジを

複数持参して

残ったガスを使い切ることにしています。



アルプスを何日も縦走する時は

少しでも荷物を軽くしたいので

新品のカートリッジを一つ持参します。


ガスの残り少なくなって

出力の落ちたカートリッジは

近場の山で

煮込み料理に使います。


あるいはキャンプに行けば

ランタンでガスを消化します。


カートリッジは完全に使い切ってから

処分するのが鉄則ですからね。





いつのまにか

外は暗くなってきました。



結局、他に宿泊者は無く

今夜の宿泊者は私だけののようです。

貸し切りでちょっと嬉しいです。



でも油断していて

とんでもない遅い時間に

登山者が突然現れたら

それはちょっと怖いですね。


単独行のあるあるです。



そして夜は老けていきます。




ここで鷹ノ巣山避難小屋の思い出話を

したいと思います。



私が鷹ノ巣山避難小屋に宿泊するのは

今回で3回目です。


最初に宿泊したのは

1985年の11月、

今から40年程前のことです。



当時、山岳部だった私は

同じ部の友人Tと訪れたのでした。


その日はかなり早い時間に小屋に到着して

小屋の周りでまったりしていました。


すると、年配の男性の方は

私はたちに声をかけてきました。


その方は


これから水場を修理するのだが

できたらお兄ちゃん達、

手伝ってくれないか?



私とTは水場の修理を手伝うことになりました。


とりあえず、砂を集めて欲しいとのことなので

近くを探して砂をかき集め

水場に持って行きました。


その男性の方は、砂とセメントで

水場を修理して

水場からは正常に水が出るようになりました。




山では水は貴重です。

登山者が水場を利用できるのは

こうした方の努力のおかげです。

奥多摩を愛した先人の方に

敬意を表して

この出来事を書きました。





ところで鷹ノ巣山避難小屋は

現在の小屋では無く

当時は建て直される前の

古い小屋でした。

私の実家に当時の写真があるはずですので

今となっては貴重な

当時の小屋の写真は

機会があればこのブログで

公開しようと思っています。







さて、昨夜は寝不足だったので

早めに寝るとします。




夜中にトイレに行く為に

小屋の外に出ると

動物の気配がします。

ライトを向けると

暗闇に緑色の光るものが

幾つも見えます。

それは鹿でした。

それも何頭もいます。


小屋の中に居ても

外で鹿らしきものの足音、気配がします。




昔は山でも鹿に遭遇することは

それほど多くはありませんでしたが

今は普通に遭遇します。

山の生態系もだいぶ変わりましたね。





続く。