まだ真っ暗な中を出発します。
ここまで気合いが入った
早朝からの登山は久しぶりですね。
ヘッドライトの明かりを頼りに進みます。
ヘッドライトは数ヶ月前に買い替えました。
今度のヘッドライトは明るく
以前使っていた物と比べて
歩きやすさが全然違いました。
新しいヘッドライトが真価を発揮しました。
登山道はすぐに急登になります。
しばらく登っていると
夜が明けてきました。
木々の間から谷川岳方面が見えました。
木の根が張った急登を登ります。
登るにつれてこのような岩も現れました。
標識が1200mを越えました。
だいぶ登ってきました。
急登だけに
どんどん標高が上がっていきます。
この辺りが白毛門までのちょうど中間地点ですね。
間もなくあの稜線の向こう側から
御来光が見えそうです。
この辺りでもツツジの花は終わりのようです。
だいぶ登ってきました。
麓の集落が見えます。
写真を拡大して見たら
特徴ある土合の駅が確認できました。
白毛門の山頂付近はガスに包まれていました。
開けた場所に出ました。
標識があります。
白毛門の山頂でした。
ここまで普通に登って2時間半。
まぁ、悪くないペースですね。
山名表示板がありましたが
残念ながらガスに包まれていて
山頂からの眺めはありませんでした。
山頂でゆっくりしたいところですが
今回はまだ序盤も序盤です。
写真を撮り
靴の紐を締め直して
次に向かいます。
山に咲く花。
白毛門から先は稜線歩きです。
晴れていれば絶景を眺めながらのコースですが
残念ながら今回はこんな感じです。
登山道は明瞭ですが
雨の影響か
所々、登山道がぐちゃぐちゃにぬかるんでいました。
登山者が多いコースを歩くと
登山道がまるで
代掻きをした田んぼ状態になります。
こんなところで滑って尻餅をつきたくないので
どうしてもペースが上がりません。
時折、トレランの人が
そんなぬかるんだ登山道を
何もなかったように走り抜けていきます。
私にはそれは無理ですね。
次のピークは笠ヶ岳です。
三角点。
相変わらずガスの中です。
写真だけ撮って次に向かいます。
笠ヶ岳避難小屋です。
中を確認します。
地図には4〜5人分の広さとあります。
先を急ぎます。
段々と青空が見えてきました。
稜線は小さなピークを幾つも越えていきます。
先程越えてきた白毛門が見えます。
ガスがかかった山腹に池が見えます。
今回、稜線でよく見た花です。
調べてみると、
ホソバヒナウスユキソウです。
(細葉雛薄雪草)
エーデルワイスの近縁種で
至仏山の山頂付近、谷川岳などでしか見られない
貴重な植物です。
貴重な花を見ることができて
今回、この時期に登って正解のようですね。
この山は信仰の山のようです。
三角点(?)
このブログを書きながら
地図で確認すると、朝日岳の山頂には
三角点の印がありません。
細かいところも確認しながら
このブログを書いています。
祠が見えます。
まだまだ先は長いので
エネルギー、水分を補給して
すぐに出発します。
一部、木道がありました。
ここは飛ばしていきます。
宝川温泉方面の分岐点です。
道端に咲く花。
豪雪地帯だけに
標高2000mに満たない山ですが
稜線付近にはまだ雪が残っています。
標識があります。
ここがジャンクションピークです。
ピークらしさを感じない場所ですが。
ここは巻機山へ続く稜線の分岐点です。
地図には巻機山へのルートは記載されていませんが
残雪期を中心に歩かれているようです。
徐々にガスが切れてきました。
これから歩く稜線です。
左側が七ッ小屋山、
右側が大源太山(だいげんたさん)
超えてきた稜線。
清水峠に向かって
どんどん標高を下げていきます。
なかなかスケールの大きな
稜線歩きです。
森林限界を越えた稜線歩きは
気持ちいいですね。
途中、湿原がありました。
池塘もあります。
地図で確認すると
この場所は、
池ノ窪とあります。
ワタスゲも咲いていました。
標準ズームではこれが一杯です。
池塘を踏み荒らす訳にはいきませんから
近づいて撮影できなかったのが残念でした。
なかなかいい場所ですね。
小屋が見えてきました。
手前の小屋が
白崩避難小屋です。
中を確認します。
2段ベッドになっています。
地図には定員が10人とあります。
もうひとつの建物は
東京電力の建物で
一般人は利用はできません。
軒下の日陰で小休止して
行動を再開します。
建物の先が清水峠です。
清水峠を後にして
登り返します。
この登り、
それ程急登では無いのですが
なかなかペースが上がりません。
日差しが強くなり、
余計に体力を症状します。
登山口を出発してからここまで10km位です。
普段なら全然余裕な距離ですが
今日は思うように足が進みません。
考えてみれば、昨夜はほぼ徹夜ですからね。
ここに来てその影響が出てきました。
ペースが落ちながらでも
呼吸を整えながら進みます。
到着したピークが冬路ノ頭です。
ここまでがきつかったです。
多少のアップダウンがある稜線を行きます。
超えてきた稜線。
これから歩く稜線。
このコースは
まるで日本アルプスの稜線を歩いているような
気分が味わえる稜線歩きです。
じっくり楽しみながら歩くことにします。
コースには至る所に花が咲いています。
標識があります。
そこが七ッ小屋山でした。
三角点。
小休止して、エネルギー、水分を補給します。
この辺りの稜線には
様々な花が咲いていました。
ニッコウキスゲも咲いていました。
ハクサンフウロですね。
当初の予定は
この辺りはまだ中間地点です。
谷川岳はまだ幾つもピークを越えます。
地図を確認すると
謙信ゆかりの道の分岐点です。
気持ちのいい稜線歩きです。
蓬ヒュッテに到着しました。
ここで小休止します。
途中からペースダウンしたので、
想定していたよりも到着時間が遅れました。
まだ歩く体力はありますが
谷川岳のロープウェイの終了の時間を考えると
今回はあまり無理しない方が良さそうです。
下山してからも長距離の運転がありますからね。
馬蹄形縦走はここで切り上げ
今回は【前編】とします。
谷川岳方面を歩く【後編】は
いずれ歩くことにします。
蓬ヒュッテを出発すると
登山道の両側に花が咲いていました。
この辺り、池が点在して
なかなかいい場所ですね。
時間に余裕があれば
蓬ヒュッテに泊まって
ゆっくりと満喫したいところですね。
蓬ヒュッテが遠ざかります。
付近に咲く花。
すぐに蓬峠に出ます。
今回は縦走路を外れて
ここから湯檜曽川を下ります。
所々ガレた場所があります。
雪渓の下の沢を横切ります。
朝日岳方面。
このコースは、途中で誰にも会いませんでした。
経験上、人があまり入らないコースは
熊等の野生動物に遭遇する可能性は
高くなります。
意識的に熊鈴を鳴らしながら歩きます。
登山道は熊だけではなく、
蛇に遭遇することもあります。
登山道に草が被さっている所は要注意ですね。
登山道を横断する蛇に気付かずに
うっかり踏まないように
足もとにも注意を払いながら歩きます。
数ヶ所、沢を横切ります。
道の幅は狭くなっていて
慎重に通過します。
このコースはピンクテープは至る所にあり
迷う心配は無いですが
歩きにくい箇所が多々あり
山に慣れた人向きのコースですね。
再び雪渓の下を歩きます。
あの雪のブロックは
いつ崩れるかわかりません。
素早く通過します。
清水峠からの道と合流します。
清水峠を越える道は旧国道で
多額の費用を費やして開通しましたが
豪雪地帯の為に
開通後、僅かな期間で道路が崩壊して
廃道になったと
深田久弥氏の著書、
日本百名山の谷川岳の項を読んで知りました。
少し進むと小屋が現れました。
白樺避難小屋です。
あくまで緊急避難用の小屋のようです。
立て付けの悪い扉を開けます。
旧国道がどんな道なのか興味があり
歩いてみたかったですが
途中で道が崩壊して通行は危険なようです。
ここまで書かれては、
無理に進むことはやめておきます。
新道を下り、湯檜曽川沿いを歩きます。
途中、幾つも沢を横切ります。
濡れた苔で滑りやすくなっていて
ロープを伝って慎重に通過します。
多少、足場が悪い箇所もありました。
緑が眩しいですね。
JR見張小屋。
もうひと頑張りです。
有名な一ノ倉沢への分岐点です。
ここからは沢は見えません。
清水峠を越える国道は
以前はかなり賑わった道のようです。
同じくマチガ沢の分岐点です。
休憩所があり、林道に出ました。
私は昔、山岳部に属していた頃、
昭和60年頃ですから相当な昔のことですね。
この辺りで何度か
雪上キャンプをした記憶があります。
東屋があり、その付近でテントを張りました。
雪洞を掘った記憶もあります。
あの休憩所が当時の東屋を建て直したものなのか
わかりません。
現在では辺りは木が生い茂り
植生がだいぶ変わっています。
当時は林道もありませんでした。
懐かしさよりも
こんな場所だったかな?
と言う感じです。
当時の記憶の場所と現在の景色は
全く一致しません。
時の流れは周囲の景色も変わるのですね。
考えてもわからないので
先に進みます。
ここからは林道を歩きます。
林道をしばらく歩くと
沢があり、飛び石を使って渡りました。
この林道は普通車では無理ですね。
渡った先の写真のこの場所は
見覚えがあります。
見覚えがあるも何も
今朝、駐車場を探しながら迷い込んだ林道でした。
私のFFの普通車では進まなくなって
ターンもままならずに
パックで引き返したのはここです。
車を下手に動かしたら
下回りのエアロパーツを
間違いなく擦りますね。
この林道は
車高が高い4WDでないと厳しいですね。
今回の登山の最後の最後で
今朝(深夜に)駐車場を探して間違えたコースを
図らずも検証することになりました。
この道をバックで戻りました。
林道から一般道に出ると
そのすぐ先を入った所が
白毛門の登山口の駐車場です。
これで今回の登山は終了です。
自宅に無事に下山した旨を伝えてから
出発します。
帰りに日帰り温泉に立ち寄り
汗を流してから帰りました。
帰りの道は思ったよりも空いて
渋滞に巻き込まれずに帰れました。
今回の馬蹄形縦走は途中で予定を変更して
中途半端に終わってしまいましたが
馬蹄形縦走の続きのコースは
ぜひ歩いてみたいですね。
その他にもこの山域は
歩いてみたいコースが沢山あります。
また近いうちに
訪れたいと思っています。