11月8日(日)
今回の登山は、再び大菩薩です。
前々回の山行は、上日川峠から大菩薩嶺、峠の
周回コースでしたが、
今回は大菩薩峠から南側の稜線、
小金沢連嶺を歩いてみようと思います。
バスの時間に合わせて、自宅を出発します。
八王子で中央本線の松本行きに乗り換えます。
電車はそこそこ混んでいました。
甲斐大和の駅で下車しました。
同じ車両に乗り合わせていた他の登山者も
ほとんどが甲斐大和で下車しました。
紅葉の時期、皆さん考えることは同じなんですね。
駅前のバス乗り場は、多くの登山者で
ごった返していました。
臨時便も出ているようで、
上日川峠行きの直通バスならばすぐに乗れそうです。
とりあえず乗れるバスに乗り込みます。
バスはマイクロバスでした。
補助席も使って満席です。
通常の路線バスと違い、
座って行けるのはいいですね。
バスのルートである日川渓谷沿いは
紅葉が見頃でした。
バスの中はギュウギュウ詰めでしたので、
カメラをザックから出して撮影する余裕は
ありませんでした。
上日川峠付近は一般の駐車場も満車のようで、
車が渋滞していました。
明らかに前回来た時よりも混んでいます。
今回はバスで来て、大正解でした。
臨時便のおかげで、
予定よりも早く上日川峠に到着です。
ここまで運賃が1020円でした。
ロッヂ長兵衛の前のベンチで
身支度を整えます。
峠付近は車が詰まってほとんど動きません。
両方向から続々と車が登ってきます。
そんな渋滞を尻目に登山を開始します。
まず目指すは大菩薩峠。
朝の空気が気持ちいいです。
途中の福ちゃん荘に向かうには
山道と車道がありますが、
ここは前回歩いているので
車道をハイスピードで歩きます。
福ちゃん荘を通過します。
ここの馬刺し、ほうとうは旨かったです。
機会があれば、また寄ろうと思います。
地図を見ると破線ルートである
旧峠の入り口。
木々の間から富士山が見えました。
大菩薩峠に到着。
峠からは前回見えなかった南アルプスが見えます。
右側から北岳、間ノ岳、農鳥岳です。
白根三山は大昔に登って以来、
行けてないので、またいつか行こうと思っています。
右側から荒川岳、赤石岳、聖岳。
去年、聖岳の山頂から赤石岳の勇姿を見て、
絶対にあの頂に立とうと心に誓いました。
来年あたり、荒川岳から聖岳まで繋げて歩きたいと
今から企んでいます。
名残惜しいですが、先が長いので、
峠を後にします。
ここから先は初めて歩くコースです。
原生林がいい感じです。
今日のコースは、原生林と開けた場所が
交互に現れる、変化に富んだコースでした。
ひと山越えると(熊沢山)、開けた場所に出ます。
そこが石丸峠です。
石丸峠には、小屋平(石丸峠入り口)下車からが
最短です。
牛ノ寝通りの分岐点。
牛ノ寝通りも以前から気になっていて、
地図には紅葉が美しいとあります。
小金沢連嶺を行くか、牛ノ寝通りを行くか、
直前まで迷っていましたが、
この日、大菩薩峠から小金沢連嶺に続く
主稜線の左側(東側)、
もちろん牛ノ寝通りもガスに覆われています。
せっかく行くのなら、晴れたコースがいいですね。
当初の予定通り、小金沢連嶺方面に向かいます。
石丸峠からひと登りで天狗棚山。
この時間ぐらいまでは、
南アルプスがクッキリ見えましたが、
次第に霞んできます。
ここが狼平と呼ばれるところ。
ガスがかかった感じもいいですね。
大菩薩湖が見えます。
苔もいい感じです。
小金沢山に到着。
標高にちなんで、2014年に注目されたであろう
山ですね。
その頃、私は山登りから完全に離れていたので
当時のことはわかりません。
三角点。
小金沢山は、秀麗富嶽十二景のひとつに
数えられています。
残念ながら富士山は雲に覆われ始めていて、
微かに見えるだけです。
三角点。
小休止して、次に向かいます。
小屋から少し下った所に水場があります。
山頂は多くの登山者で賑わっています。
私は水分、エネルギーを補給して
次に向かいます。
地図がには、
ササ原には鹿道が多い
入り込まないよう注意
と、あります。
登山道は明瞭なので、普通に歩いていれば
迷う心配は無さそうです。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着。
うしおくのがんがはらすりやまと呼びます。
日本一長い山名の山です。
この山も秀麗富嶽十二景のひとつに
数えられています。
略して、うしおくがんはらですね。
ここから下れば、比較的楽に
バス停まで下りることができます。
体力に応じて、
あるいは悪天候時のエスケープルートに
利用できます。
時間はお昼前。
多くの登山者で賑わっていました。
この先の稜線を歩きます。
ここでも左側にガスがかかっています。
トレランのランナーが追い越していきます。
写真中央の鞍部が大峠です。
その左側が雁ヶ腹摺山ですが
ガスに覆われて見えません。
水場の標識があります。
私は多めに水分を持参しているので
寄らずにそのまま進みます。
ここでもいた、キシャヤスデ。
そろそろ見納めですね。
数週間前はこの山域にもウジャウジャいましたが
だいぶ見かけるのが減った感じです。
こんな雰囲気の道、いいですね。
印象的な木。
かわぐるみさわのあたまと呼ぶのですかね?
大峠への分岐点。
分岐点の少し先が、黒岳の山頂です。
三角点。
小休止して、次に向かいます。
山ではよく見る蝶です。
先日、雁ヶ腹摺山の山頂にもいました。
この辺り、すっかり紅葉は終わっています。
ちょっと来るのが遅かったですね。
でもこの葉の落ちた木々の感じも
私は嫌いではありません。
これからの時期、葉が落ちて日当たりが良くなって、
冬の陽だまりハイキングも
いいものです。
ここは山梨の森林100選だそうです。
新緑、紅葉の時期にまた来たいですね。
次のピークが白谷ノ丸(しろやのまる)です。
ここは開けていて、
午前中の早い時間に来れば、
絶景を拝めそうですね。
すぐ隣が雁ヶ腹摺山です。
この直後、ガスに覆われてしまいました。
自分が過去に登った山は気になりますね。
雁ヶ腹摺山は、富士山の展望がウリなだけに
先々週の絶好の天気の日に登って大正解でしたね。
今日登っていたら、
ほとんど何も見えなかったですね。
日が短いこの時期、
体力的には行けなくもないですが、
今日は無理をせずに
あの稜線を歩くのは、
次回の楽しみに取っておきます。
下りきった鞍部が湯ノ沢峠です。
ここは登山道が交錯しています。
私は甲斐大和駅方面に向かいます。
峠から少し下った所に避難小屋があります。
中を覗いてみます。
思ったよりもきれいな小屋です。
ブレーカーがあって、照明もあるようです。
小屋の裏手には駐車場、トイレもあります。
きれいなトイレでした。
ここでテントを張る人もいるようです。
この小屋か、テントで泊まると、
付近のコースのバリエーションが増えますね。
次にこの方面の山に登る時の参考にします。
枯れ葉に埋もれていましたが。
この沢の流れに沿って登山道があるのですが、
荒廃していて、少々わかりづらいです。
老朽化した橋が体重で折れないか心配で
静かに渡ります。
登山道に付けられた柵も崩れていました。
途中、何ヶ所も沢を渡ります。
下るにつれて、流れの幅が大きくなりますので
石を上手く使いながら、慎重に渡ります。
川の流れの中に、足がドボン!となったら
シャレになりませんね。
午後の西日に輝くビクトリーロードですね。
ようやく車道に出ました。
外国人のトレランの夫婦(?)が
私を追い越して行きました。
私も走ってみようと思い、一行をやり過ごしてから
少し走ってみました。
これがのちに思わぬ結果が。
この日、ゲートは閉まっていました。
道理で上の駐車場に車が無いはずですね。
見事な紅葉です。
ここまで下りてきて、
あの階段を登る気は起きませんでした。
次に来た時は参拝したいと思います。
天目山温泉のバス停に到着。
時刻表を見ると、あと10分でバスが来ます。
バスの時間によっては温泉に入るもよし、
(着替え、タオル等も持参していました)
駅まで歩くのもよし。
と、思っていましたが、
歩けば更に1時間半近くかかります。
ここは素直にバスで帰ろうと思います。
早く帰ると、身体は楽ですからね。
先程、走ったおかげでした。
歩いていたら、乗れたかどうか
微妙でしたね。
実際は5分ぐらいでバスは到着しました。
満員でバスに乗れないかも…
と、思っていましたが、
かなりの乗客が下車したので
普通に乗れました。
ここから駅まで300円でした。
甲斐大和駅に到着です。
武田勝頼の像がありました。
甲斐大和駅。
余談ながら私の持っている古い地図(約35年前)
には、初鹿野駅とあります。
ちなみに隣の勝沼ぶどう郷駅は、
当時は勝沼駅となっていました。
特急列車や、
貨物列車が走り抜けます。
列車が汽笛を鳴らしていました。
列車に近づき過ぎての撮影は危険です。
私は特に鉄道マニアではありませんが、
旅先で見たものは写真に撮りたくなります。
3、40分待って、やっと電車が来ました。
普通に座れました。
電車は乗ってしまえば楽ですね。
今回の山行は、前から気になっていた
小金沢連嶺に行けて良かったです。
今回のコースは、植生の変化が面白い好ルートです。
上日川峠から行けば、さほど長い登りはなく、
快適な稜線歩きを満喫できます。
大菩薩峠から嶺を歩いた、
その次の山行にオススメのコースです。
もちろん行く時は、展望の良いコースなだけに
天気の良い日を見極めてですね。
この山域は、まだ未踏のコースが沢山あります。
機会があれば、また登ろうと思います。
実はこの山バッジは、前回の大菩薩峠の介山荘で
購入したものです。
今回、小金沢山に登頂を果たしたので、
ブログに載せることになりました。
山バッジは、気がついた時に買っておかないと
買いそびれてしまいます。
私は買いそびれた山バッジが幾つもあります。
気になるものがあれば、即買いですね。