笹尾根から生藤山、陣馬山①【未踏ルートを踏破せよ】 | HIROのブログ

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趣味のブログです。気の向くままに山登りをしています。





私の実家は埼玉県のS市にあります。
そこから私の過去に歩いた道を
線で繋いで行くと、飯能市、そこから奥武蔵、
秩父、奥多摩に続いていきます。

その繋げた線の、ある部分の先端が
奥多摩の三頭山から南に続く笹尾根の浅間峠です。



過去の登山記録を見てみると、
私が笹尾根のコースを歩いたのは、
今から30年以上前の平成元年の2月24日、
その日は昭和天皇の大喪の礼が行われた日でした。
当時、高校生だった私は、
その日は学校が休校になり、
これ幸いと山に出かけたのでした。

その日の天気は山間部は雪で、
そんな天気なので数馬行きのバスは
私だけの貸し切りだったと記録にあります。

当時は三頭山の都民の森ができる前で、
麓の数馬から歩き始めました。
奥多摩周遊道路が奥多摩有料道路と
呼ばれていた時代です。

数馬から三頭山に登り、笹尾根を歩き、
上川乗に下山しました。




その後、私は山登りから長く遠ざかっていて、
浅間峠から先は未踏のままでした。

近年、登山を再開して地図を見るたびに
その未踏のコースは

いつか歩こう…

と、ずっと思っていました。

今回はその浅間峠から先の未踏ルートである
生藤山、陣馬山までのコースを歩きます。


昭和天皇の葬儀という日に歩いたコースの続きを
時代は令和に代わり、
今回は今上天皇陛下が天皇陛下になられてから
最初の誕生日に
過去の山行のルートの続きを歩きます。



たかが山に登るだけなのに
グダグタと前置きが長くなりましたが、
ここからが今回の本題です。





2月23日(日)



浅間峠に登るには、檜原村の上川乗、
上野原市の新山王橋がありますが、
未踏である新山王橋経由で行きます。
今の自宅からは上野原市からが
行きやすいと言うこともありますが。


バスの始発が8時32分なので、
朝はいつもの山行よりも遅く出ました。
できれば少しでも早く出発して、
早い時間から歩き始めたいですが、
始発がその時間なので、それは仕方ないですね。

電車を乗り継ぎ、上野原駅で下車しました。
上野原駅は、1年前に中央本線南側の山を
縦走して以来です。



立派な駅舎です。





バス停のそばで、バス会社の方であろうか、
登山道への案内をされていました。
コースごとに何種類も手作りの地図を
用意していました。
私には、赤ペンで書き込んで、説明して頂きました。
住宅地から登山道までは、
意外にわかりにくい山もありますので、
こういった案内はありがたいですね。




三連休の中日で絶好のハイキング日和なので、
続々と登山者が集まってきます。
ほぼ満員でバスは出発しました。



新山王橋のバス停を下車。
このバス停では、私の他に一名下車していました。


身支度を済ませて、行動開始です。





途中からダートの道になります。






しばらく行くと、赤テープがある
登山道の入り口らしき所がありました。
行ってみると、その先に砂防ダムがあり、
行き止まりでした。
登山道の案内の赤テープではなかったようです。





戻って、更に進むと、沢を渡ります。
この辺りは道標が無いので、わかりづらいですね。






私が思う、このコースの重要ポイント。
沢を渡り、その先に石碑(?)があります。
コップが御供えしてあり、
そのコップに水が入っています。
コップは少し割れていました。

私はその石碑の左側の道を、
先程の沢沿いに進みました。

しかし、それは間違いでした。






また、沢を渡ります。
地図を見ると、沢沿いに登山道がありますから、
これが正解だと思ったのですが。






こんな所は登山道にかかる橋に見えますよね。




その先、道は不明瞭になります。
昨年の台風の影響で登山道が荒れているのかと
考えました。
後から思うと、登山道でない所に
無理に突入しただけだったのでした。


不明瞭な道を抜けると、木材の集積所(?)があり、
車道に出てしまいました。
この車道は、甲武トンネルを抜ける道です。
どうも、ルートを間違えたようです。
ようやく間違いに気づきました。
この先、車道と登山道が交わる所は無いので、
引き返すことにします。
道に迷った時は、わかる所まで戻るのが鉄則ですね。



分岐点を探しながら来たコースを戻ると、
別のパーティーが登って来ます。
私は、ルートが間違いで、
このまま行ったら、コースを外れて
車道に出てしまう事、
正規のルートは、尾根ひとつ超えた先にあると思う
私の見解を伝えました。
そのパーティーはGPSを見ながら、
この道で合っていますと言っていましたが、
赤の他人の私には、他のパーティーの行動を
指図することはできないので、
そのパーティーはその後、どうしたことか。

先程の石碑に戻ってよく見てみると、
その右側にも登山道は続いています。

結局、その右側の道が正解でした。

もし、これからこのコースを歩かれる方は、
その石碑を右側に進むのがポイントです。



大切な事なのでもう一回写真付きで言います。
この石碑の右側の道が正しい登山道です。









数は少ないですが、途中に道標がありました。
やっぱりこの道が正解でした。
この道も所々に作業道もありますので、
注意が必要です。


もうすぐ尾根に出る所で、道が分かれています。
やや細い道の方に赤テープがあります。

私は赤テープを信じて、その道を行きました。
しかし、浅間峠に出るには不正解で、
結果的には、その道は笹尾根に出るのですが、
浅間峠よりも、やや三頭山よりでした。


笹尾根から小ピークをひとつ超えると、
浅間峠に出ました。
峠には、正規のルートが合流しています。


バス停から浅間峠までのコースタイムが
地図では1時間半。
私的には、今日の山行の序盤のウォミングアップ
ぐらいに思っていたのですが、
思わぬ苦戦になりました。


結果、本日2回も赤テープに惑わされました。
そう言えば前回の丹沢でも、
赤テープに惑わされて、ルートを外れました。
赤テープは、林業の作業で巻いてある場合も
あるので、あまり過信し過ぎない方がいいですね。





そしてたどり着いたのが浅間峠。
この東屋はなんとなく見覚えがあります。
当時のままの建物か、
それとも再建であろうか。


付近にベンチもあり、
水分とエネルギーを補給します。







付近に道標があり、
昔の人は、峠を越える山道が生活道路だったのが
わかります。
少なくても大正時代は、
普通に村人の往来があったのですね。



ここからが今回の目的の稜線歩きです。




木々の間からは奥多摩の山々が見えます。

天気は良いのですが稜線は風が強く寒く感じます。
ここでウインドブレーカーを着ます。









ここからは道迷いすることはない
良く整備された快適な稜線歩きです。





途中のピークには、ベンチがあります。





奥に見えるのは、丹沢の蛭ヶ岳から檜洞丸、
大室山に続く稜線であろうか。








軍刀利神社元社。
手を合わせていきます。







付近の草むらでは、ハイカーが昼寝をしていました。
私は1人で歩く時は、
欲張って予定を詰め込み過ぎる傾向があるので、
たまにはそんなのんびりする
ハイキングもいいですね。







そしてたどり着いたのが、三国山です。
その名の通り、武蔵、相模、甲斐の境の山です。







ここからは、富士山が良く見えます。







ここにはテーブルとベンチがあり、
ここでランチにします。


今から10年以上も前になりますが、
当時家族と生藤山に登りました。
その時、ここでランチにして、このテーブルで
うどんを作った記憶があります。
今やその息子たちもこの春から2人とも大学生です。
山歩きに誘っても、
親の趣味について来るはずもありません。

その時のコースは鎌沢からのピストンでした。





お湯を沸かせて、ラーメンを作ります。



腹ごしらえを済ませたら、行動を再開します。





急な道を上り詰めると、






そこが生藤山の山頂です。
先程の三国山から僅かの距離です。




なんとなく覚えています。
懐かしいですね。





ここからも富士山が見えます。





つい写してしまう三角点。









この先、直登コースとまき道コースの分岐が
何ヶ所かありましたが、
今回は全て直登コースを行きます。
せっかく登山に来たのですから、
横着しないで出来る限りのピークを踏みたいですね。





この茅丸のピークが、今回の最高地点ですね。





ここにもベンチがあります。








気持ちいい稜線歩きです。

このコースは、道は良く整備されていて、
適度にアップダウンもあり、
高尾山から陣馬山の縦走路のような人も多くなく、
静かな山歩きが楽しめる好ルートですね。
新緑、紅葉の頃も良さそうですね。





次のピークは、





連行山です。
檜原村の柏木野に続くコースの分岐点です。









少しずつ陣馬山が近づいています。








小さいピークをいくつも超えて行きます。






ベンチがあると言うことは、次のピークですね。








醍醐丸。
ここは戸倉三山方面からの分岐点ですね。
戸倉三山は、以前に歩いたことがあります。
その時は途中から雪が降ってきて、
その中を市道山から先の峰見通りが意外に長く、
ウンザリした記憶があります。

戸倉三山から醍醐丸のコースも
いずれ繋げて歩きたいですね。







午後の西日に輝くコースを歩きます。





車道に出ると、間もなく和田峠です。





茶店と駐車場があり、
ここまで車で来れます。




ここからひと踏ん張りで陣馬山です。
15分から20分とあります。
自分は何分で登れるのか、
タイムアタックです。








気合いを入れて、一気に登ります。




陣馬山山頂に到着。
私の脚で、14分35秒22でした。

白馬の像がお出ましです。
陣馬山山頂は開けていて、
絶景が広がっています。




話はまだ続くのですが、
もう少しでこのブログが完成と言うところで、
文字数の容量が一杯になってしまいました。


今回はここまでで、その②に続きます。