私は学生の頃、山登りをやっていて
色々な山に登りました。
今回はそんな若かりし頃の登山の事を
書いてみたいと思います。
年号が平成に変わったその年の3月の末
私は青春18切符を持って
今は亡き新宿発鈍行の
夜行列車に乗りました。
当時夜行急行のアルプスと
鈍行の夜行上諏訪行きは
山登りをする人達の定番の電車で、
私も座席を確保する為に
数時間も前から駅で並びました。
夜行列車は、宿の代わりという意味合い
もあるのでしょう。
途中駅で停車、時間調整して
明け方目的地に到着しました。
途中の大月、甲府、小淵沢には
長時間停車した記憶があります。
特に甲府駅には、1時間も停車しました。
私は、翌朝からの登山に備えて
寝てればいいのに、気が昂ぶって
寝れずに、夜の甲府の街中へ
夜食を買いに行くのが何時もの
パターンでした。
そして小淵沢で小海線に乗り換え
信濃川上で下車。バスに乗ります。
そしてやっと登山口に到着。
今回の目的地は日本百名山にも選ばれた
金峰山です。
3月の終わりという時期は、まだまだ
雪が多く残っていて、前夜の寝不足も
重なって、やっとの思いで山小屋まで
辿り着きました。
山小屋は、その時期は勿論営業して
いません。私は1人、小屋で夜を明かし
ました。
そして翌朝、私は目的地の金峰山山頂に
立ちました。
標高2599m。
山頂付近は森林限界を超えている為
遮る物が無く
絶景が広がっていました。
勿論1人で山小屋に泊まった私の
他に登山者が居るはずも無く
絶景を独占できました。
フイルムはネオパンSSだったと
思います。
荷物の重量の都合で三脚は持参出来ず
手ぶれしないように、付近の岩に
体を当てながら撮影しました。
この写真は半切に引き伸ばし
パネルにして、今も大切に保管して
います。
その後もう一つの百名山である
甲武信岳まで縦走する予定でしたが
翌日天候が悪化した為に予定を変更し
ルートを変えて下山しました。
全て予定通りには行きませんでしたが
雪山の絶景を満喫できて、
私的には満足した山行でした。
危険が伴う雪山には行けませんし、
行く時間もありません。
でも子供達の手が離れつつある最近、
近場の山へ、カメラを片手に妻と
ハイキングに行きたいと思う
今日このごろです。