黒吉原メランコリア 第伍夜 藍猫 ―感想― | ちょこっとぶろぐ~乙女ゲームとアニメと徒然~

ちょこっとぶろぐ~乙女ゲームとアニメと徒然~

乙女ゲーム・乙女CD・アニメ・声優のジャンルで綴ります


黒吉原メランコリア 第伍夜 藍猫

キャスト

藍猫:木村良平さん

あらすじ

黒吉原ゲヱムの招待状を読んでしまった藍猫が
不本意ながらも黒吉原を訪れる。
貴女を奪い合う黒吉原ゲヱムに興味を示さない藍猫だったが、
自らが抱える病を治すためには貴女が必要だと知り、
黒吉原ゲヱムへの参加を決意する。
自分の病を治すため、そう考えていた藍猫だったが――。
「わたしは迷わず、君を選ぶよ……」
人魚が流す涙の意味は……?

トラックリスト

[Disc1]
1.壱:黒吉原からの手紙
2.弐:不可避な遊戯
3.参:奇病
4.四:夢語り
5.伍:味方
[Disc2]
1.壱:大切な理解者
2.弐:君しかいない
3.参:鈴の音に乗せる想い
4.四:未来の約束
5.伍:新たな夢
6.キャストフリートーク

感想

良平くん演じる藍猫は洋食屋のコックさん。
一般庶民なんだけど何故か遊郭「黒吉原」から手紙が
届くってところからストーリーは始まります。

手紙には「黒吉原ゲヱム」への参加を一方的に告げる
内容が書かれていました。
しかもその手紙を読んでしまうともう後には引けないと
恐ろしい事まで(^_^;)

ゲームの内容は人魚であるヒロインの奪い合い。
人魚の涙には不老不死の力があるんだって。
でも藍猫は不老不死には興味がなく、
お金持ちでもない自分に遊郭から手紙が来るわけがない
と思うわけです。
手紙は間違いに違いないってね。

しかし藍猫は問題を抱えていた。
人には知られたくない奇病…
水に濡れると猫のような獣に変化してしまうらしい。
なんか凄い設定だよね(笑)

でも彼はそのことで苦労してきたらしい。
だから病気のことも必死で隠してたんだけど
人魚の鱗のスープを飲むと治るという話を知り
結局は黒吉原ゲヱムに参加することになるというわけです。

人魚だというヒロインは見た目は普通の人間みたいです。
だから藍猫が必死で確かめさせてくれとお願いするんだけど
とりあえず全部脱がされたりはしなくて良かった(笑)
ちなみに藍猫の目的である鱗もありません。
でも自分が水に濡れると猫になるみたいに何かのキッカケで
変わるのかもしれないと思い彼女のことを観察する
っていうのが彼の黒吉原ゲヱムへの参加理由なんです。
鱗さえ手に入ればヒロインの事はどうでもいいってこと。
まぁでも一緒にいることで少しずつ気持ちが変化していく
という展開なんですけどね~

藍猫は最初ヒロインのことを「お魚ちゃん」と呼んできます。
人魚だからお魚ちゃんだそうです(笑)
それはそれで可愛くて良かったんだけどね~
途中から「ナナミ」とちゃんと名前を呼んでくれます。
今回のヒロインには名前があるんですよ。
結構珍しいよね。

それはともかくナナミは料理人なのに水に触れられない
藍猫の大変さを思い洋食屋を手伝うと申し出ます。
というわけで遊郭でのシーンより洋食屋でのシーンが
多かった気がします。
ちなみに藍猫は普段は水に触れないように手袋をして
料理してたらしいです。
想像するだけでやりにくそうだよね~
あとナナミが身請けされてないのに遊郭の外に出られるのは
黒吉原ゲヱムの参加者への特権だそうです。
要するに参加者と一緒ならどこ行ってもいいってこと。
これはちょっと設定が強引な気がしたけどまぁいいでしょう。
遊郭っぽい展開がもう少し聴きたかったけど
藍猫とじゃ仕方ないんでしょうね。

でまぁ目的を果たす為ある意味ナナミを利用しようと
黒吉原ゲヱムに参加した藍猫だったんだけど
自分のことを理解してくれる彼女の全てを手に入れたいと
思うようになり他の参加者に嫉妬するようになっていく。
そして気持ちを伝えて両想いになります…

これが意外に展開早くて驚いた。
いやイイ感じで良かったんだけどね(^^;)ゞ
ただイマイチ盛り上がりに欠けるなぁ~ってね。
そんなことを思いながらも順風満帆にナナミを身請け
しようと動き出す藍猫。
このまま平和に終わるのかなって思っていたら…
最後に大事なエピソードが待ってましたよ。

藍猫がずっと気にしてたナナミの周りで感じる気配。
人魚の彼女はずっと不穏な輩に狙われていたんですね。
そいつらがいよいよ手を出してきたんだけど
その日が運悪く雨だった。
藍猫が獣に変化して我を忘れて奴らを殺そうとしてしまう。
それをナナミが身を挺して防いでくれるというわけ。
彼女はそこで涙を流し藍猫は元に戻れました。

つまりは人魚の涙で藍猫の病は治ったということ。
だけどそれと引き換えにナナミは声を失った。
なるほどね、そういうことだったのか。
だぶん人魚であるナナミも藍猫の願いを叶えたいと強く思い
涙を流すことがトリガーだったんだね。
けどやっぱりそこはただで済むわけはない。
声を失うというリスクが付いていたのね。

藍猫はナナミの声を奪ったことに罪悪感を感じるだろうけど
何だかんだ身請けも無事に出来たし未来は明るそうなので
良かったよね(*´∀`*)
ちょっと切なさはあるけどハッピーエンドで何よりです。


―総評―

ちょっと淡々としてた気がするけどシナリオは良かったです。
Rejetらしく安定したクオリティです。
ヒロインとの会話も自然だしね(ヘ。ヘ)
ただ序盤が今と回想の切り替わりが多くてちょっと混乱した。
最初、ヒロインとは別の女性がいるように思えて…
すぐにどっちもヒロインだって分かったけど(笑)

ヒロインに名前があるのは良かったと思う。
こういうCDはヒロイン=自分という感じで聴く人の為に
名前がないのが当たり前になってるけど私は常々、
お前、あんた、キミとかって呼ばれるのがなんかなぁって
思ってたのでね(^_^;)
だからそういうところも会話が自然で良かったです。

ラブシーンはそれなりにあったけど藍猫のキャラのせいか
それほどイヤラシイ感じにはなってないかな?
でもキスは結構してくれたし求められた気がする。
まぁとにかく良平くんの素敵ボイスは堪能できました♡

もうちょっと黒吉原というか遊郭っぽいシーンがあったら
良かったかなぁって思いますがシリーズの他のキャラは
黒吉原でのシーンが多いかもしれませんね。
他を聴いてないから分からないんですけど…

収録時間は本編が約90分でキャストトークが約7分。
音的な演出は特に問題なくBGMも程よかったです。
ダミヘも良好でした。

ちなみに最近のRejetのキャストトークでお馴染みの
お絵かきコーナーが何気に好きです。
音声だけでお絵かきとはどういう了見だって感じだけど
キャストさんのリアクションや描いてる時のつぶやきが
結構楽しいんですよね。
出来れば絵をブックレットに載せてくれたら嬉しいんだけど。

とにかく明治っぽい時代背景に遊郭と童話の融合が
なかなか面白い作品で楽しめました。


黒吉原メランコリア 公式サイト

゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
 その他の記事はこちらから→サイトMap/ブログTop
                乙女ゲーム感想
                乙女系ドラマCD感想
                アニメ感想
                乙女系☆発売情報
                私の好きな声優さん
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■