ザ・リンクス  グループサウンズ  | 映像・音源で振り返る グループサウンズ フォ-クソング

 

 
今から50年くらい前、1966年~1969年にかけて多くのバンドが誕生しました。
実際、どれだけのバンドがプロとして活躍していたのかは、よくわかりません。
 
あえて参考にするとしたら、当時発表された 「GS人気投票・結果」 。
 
333グル-プが選ばれているが、大半は名前の知らないバンドばかりです。
実際、上位30グル-プを見てもレコ-ドデビュ-していないバンドが、5グル-プも存在している。
 
16位 チェックメイツ
18位 レッゴ-ゴ-ツ
23位 シャウト
24位 リボルバ-
29位 イエスタディ
 
また、途中からはフォ-ク・グル-プや歌謡曲グル-プも入ってきたりしており、人気投票の基準がわかりにくくなっています。
人気投票の後半になると、1票とか2票のバンドが多くなる。
 
メンバ-が自分で入れたら、最低でも3~4票は入るのだが、謎である。
 
まぁ、50年も前の事なので疑問を解こうなんて気持ちにならないが。
取りあえず、右下の拡大マ-クを押して画面を大きくして見てください。
 
あなたは何グル-プ知ってますか?
             
   イメージ 6 ← 拡大マ-クボタン
 
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そんな中、多くの自主制作レコ-ドが作られました。
 
人気があるバンドは関東や関西地方で活躍し、メジャ-デビュ-するケ-スが多いが、地方中心の活動だとメジャ-デビュ-は厳しかったのかも知れない。
かと言って、簡単に自主制作レコ-ドを作ろうにも大金がかかる時代。
 
1970年に自主制作レコ-ド 「涙の思い出/帰らぬ少年」 を発表したアルファ-ドがレコ-ドを作れたのは、ファンの女性がレコ-ドを無料で作れる権利が何かの抽選で当たり、アルファ-ドにプレゼントしたと言うキッカケから。
それにしても 「岸部一徳作詞/森本太郎作曲」 これは当時としては凄すぎる!
1970年と言えば、まだザ・タイガ-スとして活躍していた頃ですからね。
 
こんな幸運が、あちこちにあったとは思えないので、個人でレコ-ドを作るのはお金持ちでないと作れなかったのかも知れない。
 
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名古屋地区にも、いくつかの自主制作レコ-ド会社が1960~1970年代に存在しました。
調べたら、今も存続している会社もあります。
 
今もレコ-ド店をまわると、昔の自主制作レコ-ドをよく見かける。
大半が歌謡曲だが、時々フォ-ク・ソングを見かけたりして、買うか買わないか迷う事が多い。
なぜなら値段が、800円前後で中途半端だからだ。
50円なら買うが800円前後で危険を冒すのは勇気がない。
GS関係はと言えば、最近はマニア好みのレコ-ドを見かける機会が減ってきた。
 
随分前だが、名古屋のGS 「二人の渚/シャ-ウッド」 を800円 (うる覚えだが) で購入したが、暫くしたら同じ店で950円で売っていた。
知らないバンドの150円差は大きい。
勿論購入しなかったが、別の店で800円くらいで売ってたので再度購入して、GS研究家であった黒沢進さんにプレゼントしました。
暫くしたら、GS専門誌  「GS&POP」 に紹介されていたので,あの時送ったレコ-ドかな?
 
シャ-ウッドの関係者に聞いたら、もう一枚ファンが作成したレコ-ドがあるような事を言っていたが、いまだに巡り合う機会がない。
おそらく永遠に出会えそうもないレコ-ドだ。
 
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同じく愛知県のGS 「恋の夜汽車/ザ・サイレンサ-」  のレコ-ドは以前、何度も見かける機会がありました。
 
特に出身地である愛知県一宮市 (中古レコ-ド店が2軒あった) では、500円前後で売られていました。
 
5~6年前だろうか、最後に名古屋市内のレコ-ド店で見かけた時は、値段のケタが変わっており驚かされました。
 
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さすがに何千円も出せないけど、オ-クションならもっと値段が上がると思う。
レコ-ド販売がメインのレコ-ド店は、高く値段をつけるかオ-クション用に店頭に出さないケ-スが多い。
 
そう言う意味で、自主制作レコ-ドや珍しいレコ-ドを探すには、地方の古本屋の片隅にあるレコ-ドコ-ナ-がお奨めです。
 
それと、1980年代の廃盤レコ-ドブ-ムの頃は、家に置いておいても聴かないし、今なら高く売れるかも?と売りに行く人が多かったが、今は家庭に眠っているケ-スがほとんどなく、邪魔だからと捨ててしまったケ-スが多いと思います。
実際、段ボ-ルごと捨てられているのを見かけた事がありました。
 
話しは変わり、今年に入って 「ザ・リンクス」 と言うバンドの曲を入手しました。
「山口の夜」 と言う曲名を聴いた時、タイトルからしてム-ド歌謡バンドだと思いました。
 
グル-プサウンズの定義はよくわからないのですが、ロック系やアイドル系に混じって歌謡曲系GSも存在しており、ブル-シャルム、デビィ-ズ、キッパ-スなどは歌謡曲系GSだと思います。
「山口の夜」 はGSだ!と胸を張って言う勇気もないが、歌謡曲系GSに入れても特に違和感はないかなぁと思います。
ボ-カルがム-ド歌謡と言うより、ザ・キッパ-ズ系のGSっぽさがあります。
 
このレコ-ド、1968年に発売になっただけあり、GS要素たっぷりです。
「ザ・リンクス」 と言うバンドの 「走れSL-C57」 と言う曲は持っていましたが、 「山口の夜」 のザ・リンクスと同じバンドとは思いませんでした。
ちなみに、ザ・リンクスは1967年にエレキインストバンドとして結成され、ベンチャ-ズとも共演したらしい。
 
レコ-ドジャケットから転用(一部分ですが)
 
ポップスファンの皆様、コンニチワ!
日本で初めての試みではないかと思われる完全自主制作レコ-ドをご紹介しよう。
ザ・リンクスは、ノ-ブルなセンスを持った若者達です。
宣伝、ジャケット制作は言うに及ばず、録音すらスタジオを使わず自宅でミキサ-を使って行いました。
1967年9月に結成され、ザ・セインツと言う名前で~
歌謡曲を単なるマイナ-調から脱して、レモンスカッシュのようなサワ-でスカッとした味にしたポップス~
それではレコ-ド針を落としてください。5回続けて聴くと、しみじみと良さがわかってくるでしょう~
 
こんな感じでジャケット裏面の半分を使って、色々と説明が書いています。
 
メンバ-紹介
・泉健次(ドラム)
・山根和明(ギタ-・ボ-カル)
・沖田進(ギタ-・ボ-カル)
・藤津五郎(ベ-ス・ボ-カル)
・毛利直樹(エレクト-ン)
 
2枚目シングル 「走れ!SL.C-57 / 想い出のブルートレイン」
 
3枚目シングル 「我が青春の椹野川/我が青春の椹野川(カラオケ)」
 
どう言うわけか、3枚のシングルレコ-ドを発表しています。
 
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これ以上の情報はありませんが、何か情報がありましたらご連絡ください。
 
                            
リンクスには関係ありませんが、スリ-バンビ-ズと言うグル-プの 「ユリアナ/君だけは忘れない」 (1968年12月発売) と言う曲を送ってもらいました。
 
初めて知ったグル-プなのですが、妙に気になるメロディで何度も聴き返しています。
 
ユリアナ~ユリアナ~ユリアナ 耳に残って夜も眠れない。
 
調べたら 「こっち向いてごらん/好き好きロック」 (1968年3月発売) と言うシングルも発売しています。
一度聴いてみたいものです。
こう言うキッカケで、中古レコ-ド店に行く楽しみの増えてきます。