1970年代後半~1980年代にかけ、GSブ-ムの衰退と共に解散した複数のバンドが再活動をしていました。
ザ・タイガ-スが 「色つきの女でいてくれよ」 のヒットを飛ばしたのを筆頭に、ワイルドワンズが 「白い水平線」 ジャガ-ズが 「はつらつ30代」 の小ヒットを飛ばし、 「ランブリン・サーファー・ガール/寺内タケシとバニ-ズ」 「小さなスナックPARTⅡ/パープルシャドウズ」 のシングルレコ-ドが発売されました。
また、寺尾聡が「ルビ-の指輪」でレコ-ド大賞を受賞した影響で、サベ-ジのベスト盤が発売され,岩崎宏美がブル-コメッツの「すみれ色の涙」をリメイクヒットさせ、ブルコメのベスト盤が発売。
10年以上前の曲が新鮮に感じられたのか 「君に会いたい/ジャガ-ズ」や「いつまでもいつまでも/サベ-ジ」がCMソングで使われました。
今思えば、昔の歌手が集結する歌番組が毎週のようにテレビ放送されており、色々なGSがテレビで演奏。
一番感動したのは 「ケメ子の歌/ザ・ダ-ツ」 で、司会の高島忠夫の
”時々集まったりして演奏してるんですか?” と言う質問に
”解散以来、今日楽屋で初めて会って涙が止まらなかった
そんな1980年代でしたが、あれから20年以上経った今はGSが出る番組はほとんどありません。
メンバ-が亡くなったり、芸能界から離れ楽器を触っていなかっり諸事情があるのでしょう。
今回取り上げる番組は、1988年2月に放送された
「追跡 グル-プサウンズ それぞれの20年」 と言う番組。
GSブ-ムから20年経った今、あの頃のスタ-はどうしてるのだろうって内容です。
各バンドのメンバ-も40歳を過ぎ、それぞれの生活に落ち着いて過ごしている時期なので、タイミングの良い企画だったと思う。
冒頭は、寺尾聡がサベ-ジのメンバ-として20年ぶりにベ-スを弾く場面では、当時のベ-スギタ-を手に取り、思い出を語りながら涙ぐんでしまうシ-ンが印象的です。
音を出すのは20年ぶりと言う事だが、20年ぶりとは思えない素晴らしい演奏を聴かせてくれる。
その後、番組は当時のウエスタンカ-二バルの貴重な映像を流しながら進行。
テンプタ-ズ、カーナビ-ツ、スパイダ-スなどの映像が流れます。
そして20年後のGS~
最初は、ヴィレッジシンガ-スの林ゆたか氏(ドラム)の現在の仕事に密着しながら、インタビュ-を交え紹介。
チャッピ-こと渡辺茂樹氏は、裏方として活躍。
ザ・ジャガ-ズは、週末限定で毎週活動しているとの事で密着取材。
大坂にある 「ナンバ1番」 に出演したのだが、この店は当時の「ナンバ1番」なのだろうか?
他、ジャガ-ズのオルガン奏者・佐藤安治氏やドラムの浜野たけし氏を紹介。浜野氏はサラリ-マンになり、GS時代の事を振り返っているがGS時代のイメージからは遠い。
番組内では、ザ・タイガ-スの森本太郎氏やゴ-ルデンカップスのデイブ平尾氏、ブル-コメッツのジャッキ-吉川氏のインタビュ-など豊富な内容の番組であった。
一番印象的なのが、真木ひでと氏への密着取材。
オックス時代の秘蔵映像や全日本歌謡選手権での10週勝ち抜きの映像
は、普段はなかなか観れない。
演歌を長く歌っていきたいと言う言葉が印象的だった。
田舎町での 「真木ひでとショ-」 やキャバレ-でのステ-ジ映像は強烈だ。
12月31日の大晦日、紅白歌合戦でのジュリ-の出演シ-ンを見つめる真木ひでと氏の複雑な心境をインタビュ-しながら、番組のエンディングへと進む。
今度は 「追跡!グループサウンズ それぞれの40年」 でも作成してもらいたいものだが、おそらく無理だろうなぁ
キャッスル&ゲイツ
海と女の子 ジャックス~グリ-メン~トライポット~ヴァインズ