日曜日に吉祥寺スターパインズカフェで私が教えをやらせていただいている生徒さんの『二人の音楽会』というライブがあり、行ってきました。
お二人は61才同い年の義姉弟で、義姉は私達が大変お世話になった照明家さんの奥様で、現役の女優さんです。ご主人が亡くなった後にご主人との約束だという歌のレッスンにいらっしゃるようになり、さらに50代からタップも始め、もう10年近くなります。義弟は私が20代の頃からの弾き語り仲間で、照明家のお兄さんを紹介してくれた大切な友人です。
今回のライブで思ったことは、声がよく出てきたこと、以前は裏声しか使えなかったのですが、地声のトレーニングがミックスボイスにも反映されてきたこと、フラット気味の癖のピッチもかなりよくなってきたこと、すべてはこの生徒さんの努力の賜物と感じました。
ただ、ビブラートをかけることに慣れ過ぎてちょっと大袈裟になってきたかな?と少し気になりました。でもビブラートをかけられず悩んでいる人にとっては、自由自在にビブラートを操れることは羨ましいことだと思います。
それも脱力して自然に揺れるビブラートを私は目指しています。わざとらしいビブラートの癖のある人は一度ビブラートを外し、ストレートに伸ばせるように直してからビブラートをつけられるようにレッスンします。歌を良くも悪くもする大事なテクニックですから丁寧に身につけてほしいですね。
さて二人のライブですが、芝居から歌への導入が以前より自然になったと思いました。一曲一曲の選曲の意味が凄く伝わる、女優さんならではのライブだったと思います。
義弟とは30年来の付き合いで、昔はいろいろなパーティーでも一緒に歌った友人が、還暦をこえた今も自分を高めてこうしてライブをやっていることを本当に嬉しく誇らしく思います。次は苦手な体感リズムの克服をして来年の『二人の音楽会』に備えて下さいね。また楽しみにしています。本当にお疲れ様でした。

ヒロファンミュージック 笹木ヒロミ