着付けのお稽古に通っている、ハクビ京都きもの学院主催の『雅なるきものの世界』~平安と現代~というきものショーが北とぴあさくらホールで先週末開催され、初めてきものショーというものを見に行ってきました。
まず圧巻だったのはオープニングの『ハクビ舞 留袖二重太鼓』という初っ端の出し物から私は度肝を抜かれました。
留袖を羽織った二十人のご婦人(先生方?)が、曲が一曲流れるうちに決まった振りで二重太鼓の帯を締めていき、曲の終わりには着上がるというもので、本当に優雅な舞でした。
帯を締めていくのに手元を見ている人は一人もおらず、モタモタしている人がどこかに一人くらいいるんじゃないかと意地悪な目で探してみたものの(笑)見事にいませんでした。
左の足元に腰紐や帯締めなどの小物を置いておき、それを順に手に取っては身につけていくのですが、それを拾い上げる仕草もスッスッと華麗で、私より年輩の方も沢山いらっしゃいましたが身のこなしが本当にシャープでした。普段から「よっこらしょ!」と動きの鈍い連中ばかり見ているので(苦笑)このご婦人方を見習わなきゃと思いました。

第一部は現代のきもののショーで、カラフルな浴衣から訪問着・四季の花結びという創作帯・振袖・大振袖…と艶やかな数々の着物のオンパレード。
その次に私の目を奪ったのは『前楽帯結び』というオープニングと同じように曲に合わせて帯結びの振りがあり曲の終わりには23人全員が結び終わっているという、これも優雅な舞でした。
これには私がいつもお稽古でお世話になっている先生も出演されていて目が釘付けでした。
第一部の最後には各校の校長先生やベテランの先生方による花嫁・舞妓・芸者の着付けの実演があり、6人の花嫁・5人の舞妓・5人の芸者に2人ずつの着付師さんが付き、舞台上総勢48人のプロの技を見せつけられました。
第二部の平安王朝装束は、こんな機会がなければ触れることのない世界で観ているだけで厳かな気持ちになり穏やかな時間を過ごすことができました。
ショーのフィナーレは出演した200名以上のモデルさんが客席通路に並び、美しい着姿を間近で堪能しました。
客席のお客様も着物をお召しになっていらしている方も多く、着物人口の多さに驚くと同時に、私はそのほんの入り口に立っただけだなと実感した一日でした。
とりあえず私は9月2日に行われる免許授与式に楚々とした着物姿で参列できるよう精進致します。

池袋にある音楽スクール校長が語るヒロファンブログ