最終日、まずは「4.3平和記念館」に行く。「4.3平和記念館」には、乗り換えなしで行けるバスがないこともあって、昨日登山口まで送迎してもらった韓国語の先生のご両親に送ってもらった。ここでご両親とはお別れした。今回の旅行で初めてお会いしたにもかかわらず、ここまで親切にしていただき本当に感謝している。
「4.3平和記念館」は、朝鮮半島の植民地支配が終わってから、朝鮮半島が冷戦の影響で分断され、朝鮮戦争に至る過程の中で、分断の固定化に反対する済州島の住民らを「共産主義者」として軍、警察、右翼系団体が虐殺した「4.3事件」に関する展示がされている。1987年に韓国が民主化されるまでは韓国内ではタブーとされていた
植民地時代に、済州島と大阪を結ぶ船の直行便があったこともあり、大阪に住んでいる在日コリアンの方は、済州島にルーツを持つ方が多いが、この4.3事件の虐殺、混乱から逃れて大阪に来られた方も多い。記念館の中にはそのような経緯から在日コリアンが多く居住する生野区に関する展示もあり興味深かった。
近くのバス停で帰りのバスを待っていると、野菜を背負ったお婆さんがバス停にやってきて、何か韓国語で話し掛けてきた。早口で聞き取れなかったので、「すいません、日本人なので難しい韓国語はわかりません」と韓国語で答えると、そのお婆さんが、「ああ、日本の方ね。私も10年ぐらい大阪にいた。」と日本語で話された。その後も、「済州島には仕事がなくて」とか、「鶴橋」、「森ノ宮」などの大阪の地名を日本語で話されたので、私も韓国語で少しだけ会話した。
ちなみに、済州市外バスターミナルから4.3平和記念館にバスで行くには、710、720、730番のいずれかのバスに乗って、クントンネ(큰동네)という停留所で1番のバスに乗り換える必要があります。
済州市の市街地に戻った後は、観光客らしく三姓穴、東門在来市場を見学。三姓穴は、済州島が独立国家だった「耽羅」の国産み神話の舞台となったところで、3つの穴から「耽羅」を作った神様が生まれたとされる。たしかに3つの穴が空いているのだけど、済州島は古くは火山島だったので、このような地形は島の至る所にあるのだろう。東門在来市場では「ハルラボン」(한라봉)という、ミカンの大きなやつをお土産で買った。ちなみに「ホットッ」(호떡)という、屋台で売っている黒蜜が入っているお焼きみたいなものを買って食べたけれど、値段は500ウォン。ソウルだと1000ウォン、鶴橋だと250円します。



