私の弁護士としての業務の一つに「未成年後見人」というものがある。親が死亡するなどして、親権者が居なくなった未成年者については、契約などの行為能力がない未成年者のために親権を行使する者として未成年後見人が選任されることがある(民法840条)。現在、私は二人の未成年者の未成年後見人をしている。
夜の7時ごろ、そのうちの一人の少年から電話がかかってきて、お金を送って欲しいと言う。しかし、先週にまとまった生活費を渡したばかりであり、そのことを指摘すると、いろいろ言い訳をしつつ、口ごもる。「これは何かあったな。」と思ったので、仕事を途中で切り上げて、少年の自宅に向かった。
自宅に着いて、1時間ぐらい喋ってきた。「怒らんから何があったか教えてくれ」と聞くと、先週渡したばかりの生活費をオンラインゲームの課金で全部使ってしまった、とのこと。「怒らん」と言ったので、「対人トラブルとかじゃなくてよかった。心配したんやで」と言って、「でも、そんなお金の使い方はアカンから、しばらくの間は細かくお金渡すことにするな」と言っておいた。
その少年は、もともと引きこもり傾向があったし、両親が相次いで死亡した、という今現在の彼の置かれた「淋しさ」を考えると、とてもじゃないが怒る気にはなれず、放置気味だった私の関わり方についても反省しなきゃいけないと思った。
かといって、私一人の関わりでは限界があるので、ちょっと地域の関わりとか使えないか、市役所にも相談してみようと思う。

