大学での専攻が日本政治史だった私の今回の選挙の感想です。
自民、公明を合わせると3分の2を超える議席を獲得したのだから、与党の大勝に違いないのだけど、直前の情勢予測では、自民単独で300議席を超えるのでは報道もあったので、それに比べると野党が善戦した印象が強い。2005年、09年、12年は政権選択が焦点となり、事前に優勢が予測されたほうがより大勝するというバンドワゴン効果が現れたが、野党第一党の民主党が定数の過半数の候補者を立てず、政権選択が争点とならなかった(そして他にも大きな争点が盛り上がらなかった)今回の選挙は、苦戦が予想されたほうが善戦するというアンダードッグ効果が現れたようだ。
野党の議席も興味深い。維新から分かれ、より保守的な政策を主張した次世代は惨敗し、共産は久しぶりに小選挙区で議席を獲得したうえに、比例区でも大きく議席を伸ばした。維新も、保守的な次世代のメンバーが離党し、オリジナルメンバーが多い大阪では議席を減らした一方、全国的には元民主、元みんなの議員が増え、少なくとも大阪以外の地域では2年前とは全く別の政党になっているといえる。与野党の議席全体のバランスは変わらなかったけれど、野党は明らかに保守よりも革新・リベラルが強くなった印象だ。
地域別に大きく選挙結果が異なるのも興味深い。首都圏、特に東京では前回に続いて自民が大勝したが、地方では、前回勝った選挙区で負けたところや負けないまでも予想外に野党の善戦を許した選挙区もチラホラある。象徴的なのは沖縄で、基地問題に争点を絞って元自民から共産までが共闘した候補がすべて自民の候補に勝った。
保守と革新・リベラル。首都圏と地方。「二極化」は、経済的な面だけなく、政治的な面でも静かに進んでいるのだと思う。