今日は終日、加古川出張。午前中は、私が少年審判で付添人を担当した少年が収容されている加古川学園で少年と面会した。面会した少年は2名。1名は被害弁償の時期・方法、もう1名は帰住先(少年を仮退院する時に帰る場所)をどうするかということを相談した。

 午後からは、加古川学園のとなりにある播磨社会復帰促進センターの職員向けの講演をした。播磨社会復帰促進センターは、全国に幾つかあるPFI方式の刑務所のひとつで、公務員でない方々が受刑者の教育や社会復帰支援を行っている。

 職員向けの講演では、受刑者が出所後に陥るトラブルについて、労働問題を中心に話をした。罪を犯した人の社会復帰支援については、行政の縦割りの弊害があって、どうしても時間的な隙間が生じてしまい、生活上のトラブル、再犯に繋がりやすくなっている。その点を、施設職員と弁護士などの在野の関係者がどのように協力していくべきか、という問題意識が伝われば良いと思った。

 官民問わず、いろいろな職員の方から質問があり、講演終了後も話しかけられたりしたので、こちらの意図は伝わったのではないか、と思っている。また、このような機会があれば、積極的に出向いていきたい。

 今日は、ラジオ番組の収録を行った。ラジオ番組といっても、大阪弁護士会が提供し、毎週様々な弁護士が入れ替わりで出演している、MBSラジオ「弁護士の放課後 ほな行こか~」という番組であるので、何か特別な縁があって出演するわけではない。

 番組は全部で30分。私の出番は12、3分程度で、主に私が中心となっている少年院での法律講話の内容、意義を説明した。番組の司会は、毎日放送の水野晶子アナウンサー。水野アナウンサーとの打ち合わせは5分程度だったけど、私が話したい内容をすぐに理解してくれて、私が話しやすいように質問を誘導してくれた。さすが、プロのアナウンサーは凄い。

 なお、私の出演が放送されるのは、5月23日で、聴き逃した方もMBSラジオのホームパージで、ポッドキャストで聴くことが可能です。
http://www.mbs1179.com/hona_p/

 ゴールデンウィーク真っ只中。事務所としては、5月2日、6日も休みにして10連休にしたのだけど、私には休みはない。今日は、和泉学園の中学生を相手に教科指導としての社会科の授業を90分行った。

 授業の内容は、日本の裁判制度や、実際に法律的なトラブルが起きたときに取るべき行動など。少年が8名と少なかったので、少年にたくさん質問して一方的でない授業ができたと思っている。少年院を退職して、これだけ少年院にいる少年と話したのは初めてだ。授業をしながら、昔の自分を思い出して懐かしくなった。

 今日、とある弁護団事件(複数の弁護士が所属事務所を越えてチームを組む事件)の証人尋問があった。裁判は、訴訟が提起された後、大まかには、お互いの主張の整理 → 証拠調べ → 最終的な主張 → 判決、という流れで進む。

 私は、相手方証人の反対尋問を担当した。反対尋問とは、相手方の主張や証拠の矛盾を指摘して、その主張が信用できないことを裁判所に示す役割である。相手方の主張と、客観的な事実関係が明らかに矛盾している点があったので、その矛盾を丁寧に突く尋問をしていった。

 この裁判は、提訴してからすでに3年半を経過。私は提訴してから2年後に誘われて弁護団に加わった。途中から参加したので、最初は何が問題なのかもよくわからなかった私に、反対尋問という重要な役割を与えてもらうまで育てていただいた弁護団の先生方には感謝している。

 裁判所、当事者、他の先生方がどう評価しているかわからないけど、自分としては、反対尋問はうまくできたと思っている。たまには、自分を褒めてあげたい。
 今日は、子どもの権利委員会の企画で、宮川医療少年院の見学に行った。宮川医療少年院は、三重県伊勢市にあるので、大阪から見学に行くとなると1日掛かりである。

 宮川医療少年院は、「医療少年院」ではない。昨年6月に少年院法が改正されて、従来「医療少年院」と呼ばれていた少年院は、法律的には「第三種少年院」と呼ばれるようになった。また、現在宮川少年院が実施している少年院教育課程は、支援教育課程しかなく、医療措置課程はない。したがって、厳密には、医療少年院ではなく、知的、情緒、発達などの障害のある少年、それらの障害の疑いのある少年であって、処遇上の配慮が必要な少年を収容する少年院となっている。

 見学を担当してくれた職員の方は、宮川医療少年院の勤務経験が長いこともあって、その話から知的、情緒、発達のそれぞれの障害に応じた処遇経験の豊富さが伺え、私としても勉強になった。施設そのものは老朽化しており、移転の噂もあるので、このような専門的な処遇を行う少年院が、大阪の近くに移転してくれれば有り難いと思う。