チーン「今日は疲れとるけぇ絶対行かんよ!!」



突然のお食事会に誘われたある日。いつもならすぐ流されるけど、今日は睡眠不足で疲れている。鉄の意志で、あの手この手で誘ってくる友人に断りを入れる。


数十分に及ぶ長い攻防の末友人が諦めだすと、今度はこっちがちょっと寂しくなって、「じゃあしょうがないから行ってあげよかな..」なんて言い出す始末。相変わらず、意志が弱めの自分である。



そんなこんなでパリの北の方、中国人街まで餃子を食べに。1次会、2次会、3次会...最初はあんなに行くのを断っていたのに、先に帰る方々を見送り結局最後まで居残り続ける私。深夜2時、3人で囲む小さいテーブルの真中には3本の赤ワインの空きボトル。どういうこっちゃ。


世の酒飲みにはありがたいことに?パリはメトロの終電後も一晩中走っているバス、通称「nuit bus(ニュイバス)」なるものがある。


パリ郊外の結構遠くまで走っていて、終電を逃し、始発を待つのが面倒になってもお家に帰してくれるありがたいやつ。しかしながら治安も悪めなので乗るときはお気をつけて..。


しこたま飲んでニュイバスに乗り込み、「ダイジョーブダイジョーブ!」と先に降りる友人見送くったのもつかの間。容赦ない揺れでシャッフルされ、一気に気持ち悪くなってくる。



チーン「そういえば体調悪いんだった...。」



なぜこんなことに...。ていうか、どこで降りてバス乗り換えるんだっけ?



チーン「あ、もうダメ.....。」



たまらず飛び降りると、そこはサン・ミッシェルのバス停、目の前にはセーヌ川。(ちょっと汚い話が始まるよ!)


ヨロヨロっと2、3歩歩き、くの字型に体を曲げる。


3秒後、地面に広がる放射状の真紅の模様。早めにとった晩ご飯は跡形もない。ヘロヘロと起き上がり、見上げた先にはノートルダム大聖堂がそびえ立っている...。



この人生で、酒の失敗なんてしたことがなかった。付き合いでしか飲まないし、特別強くもないが弱くもない。そのうえ、今日はもう無理だなと思った後は一滴も飲まないので、潰れたことも吐いたことも一度もない。


この年になって今更やらかすとは...。兎にも角にも帰らねばと数十メートル先のバス停までなんとか歩く。バス停の後ろ、暗がりの中にちょうど良くあったゴミ箱に掴まり、バスが来るまで数分おきに、けぺぺっと胃に残った赤ワインを排出し続けたのだった...。



翌朝、意外と酷くなかった二日酔いに安心しつつ思い返す。初の酒嘔吐、セーヌ川産赤ワインにノートルダム大聖堂を添えて...。



チーン「オシャレじゃん.....??」





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