留学を始めた時に一つ誓ったことがある。
というわけで、帰る理由を作るために毎年夏にコンサートを企画していた。
編成は木管五重奏+ピアノ。メンバーは大学の時からずっと一緒にやっている同級生。プログラムのコンセプトは「バロックから現代まで!」。
4年連続でやったけど、最後には弦楽器のエキストラまで呼んで盛り上がりを見せ、手前味噌ながら他の団体では味わうことのできない、唯一無二のコンサートを作り上げていたと思う。
ところがコロナが始まって事態は急変。2020年夏に向けてホールも予約していたのに、全て中止。
身動きの取れない息苦しい思いをしているうちに、メンバーそれぞれのライフプランも変わっていって、1人脱退。
もちろん簡単に辞めるのが決まったわけじゃなくて、引き留めたりなんだりで大騒ぎし、終わってみれば明日のジョーばりに真っ白に燃え尽きてしまったのだった...。
木管五重奏は私の青春だった。
この編成はどうやら若者の心を惹きつけるらしく、数多の音大生達が雨後の筍のごとく木管五重奏団を結成、旗揚げコンサートをしてはその後解散していく中、10年以上もよくやったと思う。
潮時だったのかもな。やりたかったこともほとんどやったしな。きっと他のもっと面白いことが見つかるんだろう、、そうやって納得させて終わらせていたけれど、諦めていなかったメンバーが実はいたようで...。
数年前にファゴット吹きから「もうそろそろやってもいいんじゃない?!」と突然の電話。その時は諦めてる組全員の心を着火にはいたらなかったけど、今度はホルン吹きから「もうやらないの??」と数カ月前に連絡が。
ファゴット&ホルンで超ハートフルなビデオメッセージまで送ってくれて、ついに諦めてる組の心も雪解けを迎え、2026年夏を目処に再始動の目標が掲げられたのだった...!
再び活動するにあたって久しぶりに各々近況報告をしていると、なんとファゴット吹きが小さな居酒屋の経営を始めていた!確かに昔からファゴットを吹きながら料理を出すのが夢だと言っていた。数年会わないうちに夢を叶えていて、びっくり仰天。
生演奏を聴きながらお酒を楽しもう!がコンセプトだそうなので、この夏お店で演奏をさせてもらうことに!
好きなことを、好きな人と、好きなようにできる居場所は、大切にしたほうがいいらしい。潮時だなんだと言いつつどこか穴が空いたような感覚だったけど、またこれからアツい夏が過ごせそうだ

もう一度やろうと奮起させてくれたファゴットとホルンに感謝を込めて
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