ありがたいことに男子体操個人総合の決勝のチケットを譲ってもらったので、観戦へ!

会場はパリの右下、ベルシー・アリーナ。蒸し蒸しの暑い空気の中到着し、ホールのドアを開けると一気に冷やっとした空気に包まれる。暗がりの中目に飛び込んできたのは、スポットライトに照らされた大盛りあがりのステージ!




選手は4つのグループに分けられていて、それぞれがどんどん演技を始めて行くので、どの選手を見ようか迷って目が右往左往。

ミスが許されない大舞台、客席は緊迫した空気で見守るのかと思っていたら大違い!各選手が技を成功させたり着地するたびに大歓声、失敗すれば大きなうめき声。定期的に何語かもわからぬ大絶叫の声援を送るおっちゃん。オリンピックって、こんなにノリ軽かったんか...目


真ん中の床では橋本くんが着地を決める最中!


フランスチームの出場していないこの会場に一番多かったのはイギリスサポーター。イギリス人選手の演技が終了する度に、優勝でもしたんかというような大歓声。

体操シロートなので、技の難度なんててんでわからず。あまりの歓声に、岡くんの順位抜かされちゃうの?!と焦り、得点を見て一安心!を何度も何度も繰り返す。


鉄棒では、本番前のプチ練習で結構痛そうな勢いで落下してしまったカナダ人選手が。落ちた本人も呆然、動けず。(頑張って〜!)と思っていたら、会場全体が一体となってカナダ人選手に向けての熱い応援が始まった。

その後なんとか本演技を終えたカナダ人選手、客席に向かって両手で作ったハートマークを送ってくれた。オリンピックの魔物とかアウェイとかいろいろあるけど、意外とハートフルなんだなぁ。


あん馬で落下してしまった橋本くん。頭を抱えて去る姿にこっちも胸が痛くなる。でもその後の演技はどれも美しく、最後の鉄棒で着地をしっかり決めたときにはちょっぴり泣けた。

コンクール、オーディション、コンサートの大事なソロ...クラシック音楽にもミスの許されない瞬間がたくさんある。もちろん日本選手に勝ってほしいんだけど、この数分、数十秒にかけてきた途方もない時間を思うと、どの選手にもしっかり力を出し切ってくれ〜!と願わずにはいられない。


そして岡くん!1位のまま最後の鉄棒へ!続く2位は一番最初の床の演技で頭をつく痛恨のミスをしてしまった中国人選手。

この中国人選手、このミスのおかげで最初はかなりの下位発進。トーシローの私、(かわいそうに...こりゃダメそうね...)なんて思っていたら、あれよあれよと言う間に追い上げていた。恐るべし中国体操チーム。

岡くん、プレッシャーに負けないでね〜!と心配したけど、そんなものは一切感じさせず落ち着いた演技でフィニッシュ。

最後の最後に逆転を狙う中国人選手は気迫の大演技。岡くんより高い点数を叩き出したけれど、総合点で抜かすことはできず。人生初のオリンピック観戦、金メダルゲットの瞬間を見せてもらうことができましたお願いお願い


岡くんおめでとうクラッカー




とりあえず何に安心したかって、体操の会場は冷房がガンガンに効いていて涼しかったってことだ。トライアスロンは水質がどーのこーのと最後まで揉めた挙げ句、セーヌ川での開催を決行。選手がひどい目にあったらしい。

苦情が載せられまくったインタビュー記事を読むと、「セーヌ川の水、いっぱい飲んじゃった!コーラでもスプライトの味でもなかったよ...。明日ボクが病気になってるかどうか、見ものだね。」なんてことを答えている選手がいた。


ドブ川だしエアコンは無いし乗り物はすぐ動かなくなるし...なんて嘆いていても迫ってくる勝負の日。全ての障害を跳ね除けて、選手のみんな、ファイト一発!!!メラメラメラメラメラメラ




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星



お月様