こちらで出会い、この度日本に完全帰国することとなった友人を、空港まで見送りに行ってきた。

この友人がパリに滞在していたのは6ヶ月ほど。

この半年間の生活を一言で表すと?!と尋ねると、「忙しかった!」。情緒がねーな!と笑うと、「濃かった!」のもう一言が付け加えられた。


毎日新しい物を見て聞いて感じて、実際移住して最初の数カ月は「忙しかった!」じゃすまないくらいいろんな刺激があっただろう。

「最後は走馬灯のような1日を送りたい!」と笑顔で宣言していたこの友人。昨日は凱旋門、ルーヴル美術館、セーヌ川...スマホに残る、渡仏して最初の日にパリを歩き回って撮った写真を元に、思い出の地巡りをしてきたそうだ。


最後の日って、どう過ごすのがいいんだろう。「明日世界が滅亡するとしたら何をする?」って質問くらい難しい気がしている。

通い慣れた道をゆっくり歩き、行きつけのカフェで一杯のエスプレッソを飲む?胸を打たれたあの景色をもう一度!と、凱旋門やエッフェル塔を登ってみる?

そもそも行きつけのカフェがないので最初の案はボツだ。思い出の景色はそこかしこに散らばっているけど、時間は有限。どこを選んでも少しの心残りが生まれそう。


今まで過ごした最後の日を思い返してみる。

18で広島を出る時。何をしていたか...全く覚えていない。

必死で生きた大学時代を過ごした東京の下宿先を出る時。最後まで片付けが終わっていなくてヒーヒーだったような。



チーン「情緒がないな...。」



どっかの映画か小説の主人公みたいに絵になる最後の日を過ごすのは、なかなか難しいみたいだ。


早朝の空港へ向かう電車の中。「見て!」と友人が指さした先には、モネの絵の中で見たようなまん丸な太陽が、真っ赤に輝いていた。



チーン「出会いあれば別れあり!」




「あそこに向かって帰るんだ!」と笑顔で言う友人。日出る国。なんかかっこいい。




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