数か月前から作曲の勉強をやっている。
最初は知人から勧められ、「曲を書くなんて..そんなの絶対むりむり!」といったん断ったものの、ふと頭の中で思いついたいくつかのフレーズを楽譜に書き起こし、作曲家の優しい友達に見せてみると「いいアイディアじゃない!」と褒められる。
ついでに作曲の先生にも見せてみると、「いいじゃない!これをベースに書いていきなさい!」と言われて気を良くし、始めてしまったのだ。
調子乗りなので、未来の大作曲家ここに爆誕!なんて思いながら書き始めたけれど、これがなかなか難しい(当たり前か..)。
頭の中にぼんやりと音はあるけれど、絶対音感もないので楽譜に書き起こせず。理論で書こうと思っても、まもとに勉強していないのでさっぱり筆が動かず。
いいアイディアじゃない!って作曲家の友達は言ってくれたもん..。と現代音楽フリークの友人に泣き言を言うと、「人それぞれ良いアイディアは持ってんだよ!問題はその先でしょ!」と一刀両断される始末。
作曲家って大変なんだな..。この点と線と丸の一つ一つにとんでもない時間をかけて、意味を持たせてたんだなぁ..としみじみ感じていた今日このごろ。突然作曲の先生から、小さい子供のピアノの発表会用に曲を書かないかと打診される。
今書いている曲も書き上がりそうにないのに、そんなの無理無理!と断ったものの、二度三度と顔を合わせる度に打診される。
ず〜っと「無理無理!」と断っていたのに、ある日ふと「いっちょやってみるか..」と思い立ち、ピアノの前に座って鉛筆をかじりながら頭を捻らせること2時間。
ついに私の処女作が完成してしまった。
![チーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/045.png)
密かな興奮を抑えつつ、まずは友人にお披露目してみることに。
ピアノ初心者の小さな子供用なので難しい楽譜ではないのだが、弾く前から心臓がドキドキしてくる。ははぁ、作曲家ってのはこんな気持だったのか!
えっちらおっちら弾き終わり、アドバイスを貰って少し修正し、楽譜を清書して、ドキドキしながら後日作曲の先生の元へ。
楽譜とにらめっこしながらピアノの前に座る先生の手によって、私の処女作が演奏されていく。
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口煩い作曲家の友人が、自分の作品が初演される時にあーでもないこーでもないと演奏者にキャンキャン文句をつけるのを以前は白い目でみていたけれど、なるほど確かに、あーだこーだと言いたくなってくる。
先生が無事に弾き終わった。私の使ったテーマの音楽はこの世に数が少いらしく、「おもろいやん!」と満足げ。聞いていた他の生徒さん達も「感じのいい曲だね!」「私好きよ!」と評判も上々。一安心だ。
自分が曲を書けるなんて思ってもみなかった。大したことのない曲だけど、一曲出来上がった。
そういえばブログだって書けるなんて思ってなかった。かなりの秘密主義者だったので、自分の考えていることをいろんな人にお披露目するなんてありえないと思っていた。
なんならコメントだって、「知らん人とおしゃべりするなんて..」とビビっていたが、今では楽しくやり取りさせていただいている。
自分が「出来ない!無理!」と信じているいろんなこと。歯止めをかけているのは自分自身で、やろうと思えば程度の差はあれなんだってできちゃう。人生そんなもんなのかもしれない。
小さい頃から世界中のいろんなものが見てみたいと思っていた。知らないもの全部知りたい。宇宙だって見てみたい。
さすがに無理かなと思っていたけど、限界を決めているのは自分自身?今からでも遅くない!
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