知人の子供さんが出演するとのことで、バレエを見にオペラ座ガルニエ宮へ!
舞台に上がるのは、オペラ座の学校の生徒さん達。バレエは全く詳しくなかったけど、最近知ったことには天下のオペラ座には小学校中学年程度から入れる学校があるそうで。算数やら理科やらの普通の授業も受けつつ、バレエのレッスンまみれの日々を送れるらしい。
入るには熾烈なオーディションがあって、書類には両親どころか、遡って祖父母の身長体重まで記入。小さい子供にバレエのテクニックを問うてもしょうがないので、主に身体の柔らかさや、将来手足の長いスラッとした体型になるかを入念にチェックされるらしい。
合格しても、まだスタートラインには上がれない。半年だったかの研修期間があり、研修最後にまた試験。せっかくオーディションに受かっても、またその試験でそれなりに落とされる。
その後は6つに分けられているレベル毎の段階(小さい子供は基本的に一番下のレベル)に入れられ、毎年毎年進級試験。成績が悪ければ容赦なく落とされ、退学となるそうだ。
さらに驚いたのは、この学校には寮があって、入寮が"義務"ではないけど"推奨"されているそう。ほとんどの生徒さんが入寮するけど、月〜金の平日しかいられないので週末には帰宅。
遠いところから出てきている生徒さんは、パリに保護者代わりに預かってくれる先を探したり、毎週高い交通費をかけて親御さんが迎えに来たりと大変らしい。
中には小学校中学年くらいの小さな子供も入寮している。ハリー・ポッターだってホグワーツに入寮したのは11歳だぞ?!とたまげ、こんなにちっこいのに親元を離れて自分の世話を自分でし、厳しいバレエの世界で戦っていくのかと想像すると、ほろりとくる。
今回の公演はデモンストレーションということで、生徒さん達と共に指導している先生もステージに上がり、レッスン風景と同じように生徒さん達が動きを見せてくれた。
おんなじ衣装におんなじ引っ詰めお団子頭。笑顔を絶やさず演技をする女の子達を見ながら、彼女達の寮生活を想像してみる。
親友だけどライバル。未来のエトワールを目指す過酷な競争社会。誰かが勝てば誰かは負ける。
バレエを巡るごたごたといえば、映画「ブラック・スワン」だろうか。もちろん映画みたいなことは起きないだろうけど、多感なお年頃の女の子達がギュウギュウに詰められて生活するのはかなり辛いだろう。実際、耐えられなくて寮生活をやめる生徒さんも少なくないようだ。
音楽の世界で、小学生から入れる寮付きの学校なんてあるんだろうか。世界中探せばどこかにはあるのかもしれないけど、私は聞いたことがない。
バレエダンサーが第一線で活躍できる時間は限られている。その寿命の短さ故か、親御さん達の子供にかける熱は凄まじく、見事エトワールの座を手にしたトップダンサーには有力なパトロンがつき、大金が動く。
音楽の世界もなかなか大変、なんて思っていたけど、めくるめくバレエの世界と比べたらぬるま湯なのかもしれない。
今回私が見たのはまだ低いレベルの学年にいる生徒さん達。この中の誰かが未来のエトワールになるのかもしれないし、ならないのかもしれない。めげるなよ〜!と心の中で応援する。
地上でどんなドラマが起きようと、シャガールの天井画は今日も変わらずキレイなのだった..。
パリ市長のイダルゴさんいわく、「世界規模の下水道」なX(Twitter)アカウント作ってみました
よかったら見てやってください

パリじゃけえX!
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