2023年の大改修を終えて新しくなった岡山城に行って来た。

 

宇喜多直家・秀家によって築かれ、小早川秀秋、池田氏によって拡張された岡山城は、それぞれの時代の石垣が現存する。

 

石は、瀬戸内海の犬島から切り出したといわれ、内下馬門跡に残る高さ4.1m、幅3.4mの巨石も池田家時代に築かれたもの。石は豊富に産出されたらしく、大阪城の巨石No1「蛸石」も岡崎藩主の池田忠雄の普請によるものである。

 

 

不明門下の石垣は、宇喜多時代の野面積みで武骨、長い年月の重さに耐えかねて撓んでいる様が良い。 

 

不明門

 

石垣を楽しみながら天守広場に至ると、均整の取れた黒塗りの外壁の三層六階建ての天守が青空をバックに美しく聳える。

 

 

西側に付属するのは、食糧の貯蔵庫である「塩蔵」

 

地下に埋もれる築城時の石垣

 

戦災を免れた「月見櫓」(重文)

 

池田忠雄時代の打ち込みハギ

 

廊下門

 

広場から見る天守も素晴らしいが、この城の最大の魅力は、北側から見た姿。大方の天守は、四角形であるが、岡山城の天守は、めずらしい不等辺五角形。 このような天守は、信長が築いた安土城(八角形)とここにしかないらしい。

 

 

旭川をはさんだ後楽園側から見る姿が、一番美しい姿として、切手その他の写真になっている。

 

 

改装されて、城内の展示物も充実。解説の多さにじっくり2時間も要してしまった。

 

 

 

月見橋を渡って後楽園に向かう

 

 

後楽園

行く前は、金沢の兼六園に比べて高い樹木が無く、只々だだっ広い庭と思っていたが、広々とした園地に回遊式の川は流れ、この何もない由の解放感が良さなのだと感心。

 

 

 

唯心山(6mの築山)から

 

 

吉備津神社

桃太郎伝説の鬼を退治した吉備津彦命を祀る神社。

伊勢神宮を彷彿とさせる本殿と長い回廊(燃えよ剣ロケ地)が見どころ