この街に正義の花束を/非リア的映画感想ブログ

この街に正義の花束を/非リア的映画感想ブログ

映画の感想ブログです。もしくは雑記。
タマフルリスナーなので観る映画はやや片寄り気味かもしれません。
まだまだ映画ファンを自称できる程ではないので的外れな事を書いたりすると思いますが、ご容赦ください。
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さて今年もこの時期がやってまいりました。
2012年度の年間映画ランキングでございます。
今年は去年よりも劇場で観た本数が少なく、今年のマスト物をいくつも見逃してしまっていたので、レンタルで拾った「取りこぼしモノ」もランキングに含めていこうかと思います。


では早速いきましょう!

第1位 アベンジャーズ
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第2位 エクスペンダブルズ2
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第3位 桐島、部活辞めるってよ
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第4位 007 スカイフォール
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第5位 ダークナイト ライジング
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第6位 ザ・レイド
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第7位 アウトレイジ ビヨンド
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第8位 サニー 永遠の仲間たち (レンタル)
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第9位 ドライヴ
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第10位 おとなのけんか (レンタル)
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以上が2012年のベスト10!!


第11位 アメイジング・スパイダーマン
第12位 仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム
第13位 Black & White
第14位 バトルシップ
第15位 ブロンソン (レンタル)
第16位 おおかみこどもの雨と雪
第17位 メン・イン・ブラック3
第18位 ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q
第19位 ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬
第20位 ヒューゴの不思議な発明
第21位 ヒミズ
第22位 放課後ミッドナイターズ

…以上22作品!少ない!!
今年はとにかく観た本数が少ない!「テンペスト3D」とか「ホタルノヒカリ」とかも観ていないので、ワーストが無いです。ランキング上では下に入ってる映画も、全然嫌いじゃないです。好きな映画しかないですね。

来年度はDVDで観たものも含めるか…?



そしてお待ちかね!!今年もやって参りました『2012年映画スター ウホッ!いい男ランキング』!!

第5位! クリス・パイン (Black & White)
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第4位! ライアン・ゴズリング (ドライヴ)
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第3位! ジャン=クロード・ヴァン・ダム (エクスペンダブルズ2)
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第2位! ダニエル・クレイグ (007 スカイフォール)
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そして堂々の第1位は!
トム・ハーディ!!
(ダークナイト ライジング ブロンソン Black & White)
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「裏切りのサーカス」を見逃したのが本当に痛い…ッ!!


以上!シネマランキング2012でした。
※ネタバレするぞコノヤロー!



『アウトレイジ ビヨンド』

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キャスト
北野武
西田敏行
三浦友和
加瀬亮
中野英雄
松重豊
小日向文世
高橋克典
桐谷健太
新井浩文
塩見三省
中尾彬
神山繁
田中哲司
名高達男
光石研


スタッフ
監督 北野武
脚本 北野武
プロデューサー 森昌行 吉田多喜男
撮影 柳島克己
美術 磯田典宏
装飾 柴田博英
音楽 鈴木慶一
録音 久連石由文
音響効果 柴崎憲治
照明 高屋齋
編集 北野武 太田義則
衣裳デザイン 黒澤和子 山本耀司
メイク 宮内三千代
キャスティング 吉川威史
アソシエイト・プロデューサー 川城和実 松本篤信 大西良二 久松猛朗
ライン・プロデューサー 小宮慎二 加倉井誠人
製作担当 里吉優也
助監督 稲葉博文
スクリプター/記録 吉田久美子


あらすじ
熾烈な下克上抗争から5年。先代亡きあと加藤(三浦友和)が会長となり、関東の頂点を極めた暴力団「山王会」は、ついに政治の世界にまで手を伸ばし始めた。だが巨大ヤクザ組織の壊滅を企てる警察組織は、山王会の過剰な勢力拡大に業を煮やし、関西の雄である「花菱会」に目を付ける。表向きは友好関係を保っている東西の巨大暴力団の対立を目論み、刑事の片岡(小日向文世)は裏で策略を仕掛けていく。そんな中、獄中で死んだと思われていた元山王会配下大友組の組長・大友(ビートたけし)が出所する。明らかに何かを企み、彼を出迎える片岡。大友はヤクザに戻る気はなかったが、かつて大友の子分だった山王会若頭・石原(加瀬亮)は大友を消そうとする。さらに、警察が仕掛ける巨大な陰謀と抗争の足音が着々と大友に近づいてくるのだった……。



観てきたぞコノヤロー。
僕はですね、基本的に暴力映画とか バイオレンス・グロテスク描写が苦手なんですよ。
で、暴力映画にもだいたい2種類あって
「暴力映画ファン向けのひたすら暴力タイプ」と「暴力の怖さを伝える為の極悪タイプ」がありますよね。
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前作の『アウトレイジ』は後者だったんですよね。

北野監督自身が「暴力は怖いものだ」と思って作っているからこそ、観ていて本気でゲンナリするような暴力描写が沢山出てきた。
「言葉の暴力」に関しては、北野監督がインタビューで発言していたように「口でグチグチ言ってばかりの女々しさ」の表現であって、それが肉体的な暴力とのバランスを取っていたように感じていました。
凄惨な暴力描写が続くからこそ、暴力の怖さを伝える為に 「子供に見せるべき映画」だと僕は思っていたんですよ。


でも今作は「言葉の暴力」に重点を置いて作られている。
確かに面白いし真似しちゃう。
けど、それだと前作と違って「子供に見せるべきではない」と思うんですよ。
「ギャグとしての暴力描写」みたいなものが結構目立ったし、しきりに言葉の暴力が飛び交うだけ。



指を詰めるシーンも 木村君は最高にかっこよかったのですが、指を食いちぎってる画は写らない。
「場の空気を握ってるやつらがいつまでもワーワー騒いでる内に後ろでサクッとやっちゃう」っていうところがミソなのはわかるんですけど、やっぱりちゃんと 別のシーンでもいいから見せるべき。
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そうなると、子供が「バカヤローコノヤロー!」って無闇に真似しちゃう。
それだけなら構いませんが、肝心の「暴力の怖さ」が全く伝わらないと思うんですよ。そうして「この程度の暴力なら全然怖くないな。平気なんだな。」っていう風によからぬ影響を与えてしまう。
(ちなみに ここで言う「子供」というのは 単に年齢だけの話じゃなく 「年の割に子供」みたいな人も含んでます。15歳以下はそもそも観れないし。)

なので僕は 内容的には前作の方が好きです。



でもですね、ここまでいろいろ言ってきましたが
この映画の「楽しみ方」は、単に暴力描写だけじゃないんですよ。

僕にとってこのシリーズは 『俺の理想のホストクラブ』なんですよ。『ホストクラブ・アウトレイジ』。
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ステキなイカツイ男達がこんなに揃ってるんですよ。
キャストも良いし、面白いし 最高じゃないですか!

そこでわたくしがオススメする「在籍ホスト」を何名か紹介したいと思います。

まずはやっぱりこの人から。
『刺されても撃たれても死なない男』 大友。
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木村君と和解して、「親分」と呼ぶようになるまでの流れがとても好きです。
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はい続いてその木村君。
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「道具持ってきてやるから指詰めろや!!何がええんや!!」のとこで爆笑しました。


続いて嶋君。演じるのは皆大好き桐谷健太さん。
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可愛らしかったけどボコボコにされて殺されてしまいました。

続いて名高達男さん演じる白山さん。
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「殺しましょうよ」のドスの利かせ方が最高です。


続いては関西からの遠征組、花菱会もとい花菱高校ホスト部より
中田さん。
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塩見さん 怖すぎです。最高。

こちらも花菱高校より ヒットマン・城。演じるは特命係長・高橋克典さん。
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はいそして皆様お待ちかね!
花菱高校ホスト部の若頭・西野さん!
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西田さん最高です!!

オマケに花菱のエース2人のツーショット!
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とまあこんな感じで最高のホストが揃っておりますので、特に女性の方にオススメです。
※ネタバレします。

『桐島、部活やめるってよ』

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キャスト
神木隆之介
橋本愛
大後寿々花
東出昌大
清水くるみ
山本美月
松岡茉優
落合モトキ
浅香航大
前野朋哉
高橋周平
鈴木伸之
榎本功
藤井武美
岩井秀人

スタッフ
監督 吉田大八
脚本 喜安浩平
吉田大八
原作 朝井リョウ
製作総指揮 宮崎洋
エグゼクティブプロデューサー 奥田誠治
Co.エグゼクティブプロデューサー 神蔵克
プロデュース 佐藤貴博
製作 菅沼直樹 茨木政彦 弘中謙 平井文宏 阿佐美弘恭 畠中達郎 和崎信哉
プロデューサー 北島和久
枝見洋子
撮影 近藤龍人
美術 樫山智恵子
装飾 山田好男
音楽 近藤達郎
音楽プロデューサー 日下好明
平川智司
主題曲/主題歌 高橋優
録音 矢野正人
照明 藤井勇
編集 日下部元孝
衣裳デザイン 遠藤良樹
ヘアメイク 大野真二郎
キャスティング あんだ敬一
ライン・プロデューサー 仲野尚之
アシスタントプロデューサー 高橋政彦
製作担当 吉崎秀一
助監督 甲斐聖太郎
スクリプター/記録 田口良子
SFX/VFXスーパーバイザー 西村了


あらすじ
いつもと変わらぬ金曜日の放課後、バレー部のキャプテンで成績優秀、誰もがスターとして一目置いていた桐島が突然部活を辞めたというニュースが学校内を駆け巡る。桐島の恋人でさえ彼と連絡が取れないまま、桐島と密接に関わっていた生徒たちはもちろんありとあらゆる生徒に波紋が広がっていく。人間関係が静かに変化し徐々に緊張感が高まっていく中、桐島とは一番遠い存在だった映画部の前田(神木隆之介)が動き出す……。


(goo映画さんより引用)



やっと観てきました。
ざっくり感想書きます。


「『1番出来る人』を失ってあたふたする『出来る人達』と、その人達に翻弄されたりする『出来ない』人達がいて、それぞれが 世界と向き合ったり、向き合わなかったりする」お話。だと思ってます。


まず僕が (特に学生時代)この映画の登場人物でいうと「誰の位置」だったか。という話をするべきかと。
多分1番近いのは 前田君の友達の 武文君ですね。
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おーまたー。

いやマジであの「おーまたー」のシーンはキツかった…。
ああいう経験がある人は みんな心が崩れ落ちたんじゃないでしょうか…。(勿論僕もね)
とにかくあの女子チーム、彼奴らは万死に値する!!!

あとね、『体育の授業でのチーム
決め』とか マジで「やめてくれ!!」って叫びそうになりましたよ…。
前田君みたいに運動オンチだから、オウンゴールをキメたこともありましたよ…。
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さて話題を変えて。
橋本愛さんがね。可愛すぎるんですよ。
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絶対的ですよね。逆らえない。

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『鉄男』観に行って、同じクラスの橋本愛とバッタリ会ったら 絶対しどろもどろになるし、ましてや「女子と上手く話せない」状態で、だとしたら 緊張して変な話ばっかしちゃうし
心臓バクバク言わせながら、「俺大丈夫だったかな?」とか「いやー結構盛り上がったわー」とかよく分からない心境でミルクティーがぶ飲みしますよ。(気が動転してる)
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前田君は「おおお喋っちゃったよ…。結構いい感じだったんじゃ…?」的な笑顔でしたけど。


ただね、僕はね、「セクシーボイス アンド ロボ」の頃から 大後寿々花さんが好きなんですよ。
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今回出演されてるのを知らなくて。出てきた瞬間に、彼女から「絶対的な正義」を感じましたね…。
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カワイイ!!カワイイは正義!!

で、同じクラスの沙奈と 宏樹を巡ってイザコザがあったりするわけで。
でも沙奈は桐島の彼女である梨紗に依存しているだけで
桐島がいなくなった事それ自体は割りとどうでもいいと思ってるけど、梨紗にくっついてるから、梨紗が困れば自分も困る みたいな。
「どうでもいい」と思っているくせに、「今笑った?」とか言って睨んでくるのがめちゃくちゃ怖くて、久しぶり(中学校卒業して以来)に「イケてる女子チーム怖ぇえ…。」と思いましたよ…。

男子が8割の工業高校に通っていたので、中学を卒業してからは そもそも女子との関わりが少なかったので あの恐怖は久しぶりでしたね。

(そんなこんなな中で わざと見せつけるように宏樹とキスするシーンでは、恐怖どころか 腑が煮え繰り返ってましたが…。)


しかも更に 前田君に淡い期待を持たせ、我々観客の心をもモヤモヤさせていたかすみまでも、実はチャラ男・竜汰と隠れて付き合っているという…。しかもそれに気づくのが前田君…。
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僕もね、あの「目撃シーン」とちょっとだけ似た経験をした事があるので、あれはかなりキツかったですね…。


しかし 恋に敗れた2人を含む 「桐島とは関係ないチーム」が大奮闘を見せるあのクライマックスがやってくるわけですよ。

前田君と一緒に(心の中で)叫びました。

「そいつら全員喰い殺せ!!!」
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胸が熱くなりましたとさ。


その後の前田君と宏樹のやり取りで、また泣きそうに…。
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「この世界の中で生きていかなきゃいけない」
前田君。良いこと言う。


そこで「ある曲」を思い出しまして。

Romancrewの『絶滅危惧種』。
リンク貼れないですけど、是非聴いてみてください。

僕らはこの世界でサバイブしなければならない。




ラストシーンに関して。
この映画を観た翌日 『日本の平均的かつ最先端クラブ・ACID PANDA CAFE(通称アシパン)』にて、ちょっとだけ桐島の話をする事が出来まして。
その時に 「ラストシーンの宏樹の心境について、またあれは希望が残るのか絶望が残るのか。」という議論になりまして。

僕は「希望が残るラスト」だと思いました。

ずっと何にも夢中になれなかった宏樹が、野球部キャプテンの行動に胸を打たれ、前田君とのやりとりで 「みんな難しく考えたりせず、好きだから夢中で何かをしている」ということに気づき、自分の空っぽさを思い知らされる。

そこでキャプテンに「次の試合出ます」と言おうとするけど、キャプテンは諦めたように「見にくるだけでもいいからさ」と宏樹の言葉を制する。

そして宏樹は桐島に電話をかける。多分「野球部に戻ろうかと思ってる」なんて話がしたかったんじゃないでしょうか。
そして野球部が練習をしているグラウンドを見つめて立ち尽くす…。

「今まで何にも夢中になれなかったけど、野球 やってみようかな…」そう考えてるように、僕には見えました。


今までどこにあるか分からなかった、そもそもあるかどうかも分からなかった「自分の道」が 遂に開けた。
そう感じているように見えました。
だから「希望が残るラスト」だと思ってます。






さて最後に…。
劇場の隣の席で 現役で『イケてる人(出来る人)』をやってるような 竜汰そのまんまみたいな男が 彼女連れて観てたんですよ。

で、ラストシーンになり、エンディングに入った時、
「え!?終わり!?怖っ!ww」って
結構な大声ではしゃいでたんですよ。
しかも帰りのエレベーターで 乗ってるのが自分とそのカップルの三人だけ という状態が出来てしまいまして。

…『ドライヴ』よろしく、壮絶なバイオレンスを展開させようか…とモヤモヤしていた時、そのカップルが映画の感想を話していたんですね。

竜汰ことチャラ男が「アレ理解出来る人とかいんの??ww」
と言うと 連れの女子が
「どうなんですかねー?ww」と。

…あの時言えなかった事を ここで言わせてもらいます。

「おめえらには一生わかんねえよ!!!!!」



この作品は学校が舞台になってはいるけど、「世界そのものの縮図としての学校」であり、同時に登場人物達にとっては「学校=世界」なわけで

その世界の中で 何かに悩んだり、道に迷ったり、「おーまたー だって(笑)クスクス」と笑われたり(これは一部)してなきゃ 登場人物の誰にも共感出来ないだろうし、ましてや「映画秘宝を落としても拾わない」ようなタイプの奴には そりゃ彼らの苦悩はわかんねーだろうよ!!


とまあ憤慨したところで…。

オススメです。