避暑で下島温泉朝六荘へ! | 電研鑽種

電研鑽種

電気軽自動車で仕事に赴く電気管理技術者ですー。趣味は蓄電と自己啓発、ブログは普段の生活をありのままに語る徒然草。常に自己研鑽する電気技師ゆえブログ名は電気主任技術者国家試験(電験)をもじってます(笑)

最近ヒートアイランドで夜も寝られへん地元を離れ、同じ岐阜県ながら晩は涼しい飛騨小坂へ営業ついでに出かけました。

初夏の訪問歴はあるが真夏は初めて!さてどうなるやら…半分楽しみです。

飛騨小坂の観光地はマヂで自家用車あるいはバイク必須!鉄道旅行派にはツライです…コミュニティバスは土日運休、平日も飛騨小坂駅から観光地へ行けるのは午前11時から、逆は午後1時で最終便、さらに地元客限定でコロナ禍により観光客は乗せない…色々ふざけたヒドイ仕様!!これを改めて頂くべくネット署名活動はじめました。気になる方はご覧くださいm(__)m

 

 

下呂市小坂町赤沼田にて昭和レトロ看板発見!

それが今回の目的地「下島温泉」…ずいぶん昔の看板だから色々消えかかってますー右下の青に白抜きの文字が見にくかったーいうても当ブログ常連ならすぐ「ピンときた」でひょが。

 

それじゃ画像で答え合わせ、看板の主はこの旅館だいっ!!

下島温泉「朝六荘」、コロナ禍で一番リスクの少ない旅館ですー利用客は大概一組、運営側は高齢の大将ただ一人!!

チェックイン前に立ち寄った巖立茶屋で地元の方に訊ねたら同じ答え。もう常連の域にある僕は意気も通じ、安心して泊まれるんです。

※ただし見るからに木造ボロ宿、居住性までは保証しません。昭和仕様に耐えられる方推奨。

 

さて玄関に入りますか…なんとクーラーなくても涼しかったですー!これが日本家屋の素晴らしさ。避暑地の「都会から遠い」「標高高い」「クルマもそんなに走ってねぇ」「川沿い」条件を満たしてますでー。

高温多湿の日本の夏に対応できる構造、現代でもそのまま残ってて有難いですー。さらにアンティークな調度品もポイント高め。

…見た目古いだろ?嘘みたいだろ?…ものすごく気持ちいいんだぜ、それで。←「タッチ」名台詞のパクリ

避暑地やから冷房器具なくても何とかなりますー。

 

着くなり食堂で朝六荘の大将と小一時間駄弁りました…何分半年ぶりの再開でお土産話も多いですー。何話したかは忘れたけど。

それが済んで入室!16時以降は幾分涼しくなってました。縁側は網戸、部屋入口も開けてありしっかり風は通ってました。これが昭和レトロな夏のすごし方やでーホンマ。

今回は本館2階山吹の間。予約は4畳半でしたが今回キャンセルが出て1名貸切となり予約後に電話で部屋を指名(笑)となりの牡丹の間やと西日が差して暑ぅなるからやで(常連として察した)。

画像では見にくいですが部屋の壁は土壁、昔の実家も土壁なんで懐かしさと安らぎを覚えました!扇風機も十分効きますー。

 

さて風呂の紹介。源泉は下島温泉鳩の湯(仙遊館と同じ)冷鉱泉ですー。

湯船は温浴一つしかありまへんが、実は風呂の中に源泉蛇口があり、源泉を直に浴びれますー。夏ゆえこれで水浴びを試みるも流石に低温冷鉱泉、数秒でやめましたーもう高原の岩清水を浴びてる気分wwww

温浴が若干熱かったんで鉱泉を足して入りました。温度調整はセルフサービスなんかぃ!?でも扱い方が判れば十分ですー。

こことは別にもうひとつ冷鉱泉蛇口があり、そこで飲泉しました。炭酸・炭酸水素・鉄分・塩化物を含む源泉は療養効果もあり湯治も楽しめますよ。さらに炭酸泉を頭皮に馴染ませれば生え際後退や薄毛に効くようです。朝六荘大将が年齢の割に頭髪量多いし、源泉が同じ仙遊館も口コミに記述アリやから間違いないかと(ただし効き目は個人差ありますよ!?)

 

…しかし結構鉱泉飲んだせいか、部屋へ戻るなりトイレに行きたくなりました!

しかーし!あいにく朝六荘にトイレ付の部屋はありましぇーん(爆)

つーわけで廊下へ出て共同トイレへ。

ご覧のとおり昭和中期の小便器と和式、洋式も和式に乗せた簡易便座、ウォッシュレットも暖房便座無ェ!!(爆)こりゃ冬はキツイわなぁ。

なんと使う前から汚れてた!大将いわく今月は補助金の出る県内宿泊者で大繁盛、掃除する余裕がなかったとか…僕はガテン系「来た時よりも美しく」精神で掃除しました。じゃらん口コミに悪口書かれとぅないで!!

※さすがにビフォー画像は見るに耐えかね写してまへん、アフターのみでお許しを。

 

夕食は撮影してまへんが(大将と駄弁って撮り忘れた)、普段どおりでデザートが夏に相応しいスイカやった。やっぱ旬のものはウマイっ!!あとはイワナ刺身・天ぷら・三菜・飛騨牛朴葉みそ焼きなど、いつも美味しい献立も健在ですー。以下は冬に泊まった際の参考画像

大将との世間話もまた面白く、過去常連になった朝六荘リピーターたちの話がブッ飛んでて聞き入りました…意外ながらCBC名物DJ「つボイノリオ」の親族が常連だそうです!そりゃ「聞けば聞くほど面白い」ですがな。

 

さてと部屋に戻るついでに館内散策。

こういう日本情緒ある木造日本家屋ももう珍しいです!画像にあるくり抜きデザイン木板もそう滅多に見かけませんし。朝六荘は昭和の動態保存ですがな。

眠気が回って部屋へ戻り、寒さゆえ網戸は閉める…これを怠りゃ夏でも「かぜひいてまんねん」ですー(by改源CM)

(途中目が覚めるも、適度な涼しさですぐ寝付けました)

 

 

翌朝は寒さで目が覚める。飛騨小坂が避暑地たるゆえんは気候に加え、朝六荘ならではの建物の歴史もあったかもな。

大将いわく朝六荘先々代は材木商兼時計商やったとか。古い柱時計が歴史を語ってました…これが動く程度に整備されれば相当のお宝物ですよ!?おもちゃドクターの僕でも修理可否は不明、ドクター仲間数名で泊まって直す手もアリ。

 

外に出て気になる外装を発見!

なんと!高山本線飛騨小坂駅と同じ様式の丸太作りやないですかっ!!面積の九割以上が山林の旧益田郡小坂町らしい建物です。まだ町民の多くがこの歴史的お宝に気づいてまへん、ほんで僕が当ブログでネタにしてる(笑)この建物残して欲しいわホンマ。

空調のない時代に保温効果を高めるべく採用された法隆寺の校倉造りにも似た機能があるんかいな!?

 

これらをインスタグラム等へ投稿してから朝飯へ。

一般的な旅館定食に加えて朴葉みそ焼き・煮魚がついてますー。飛騨小坂名物の鉱泉粥はないけど、逆にお粥が苦手の人には向く宿やないですかー!?

ここでも大将との駄弁りはチェックアウト時間の10時まで続きました。

 

いつもながらの風景も四季折々で何かは変わる。夏の朝六荘、避暑地&湯治の役目は果たしてました。

問題は大将の体調、当人いわくあと数年ですが…最後の日まで我々常連は適宜使うて見守っていきたいですー。