次に「事業資源を分析する」とあります。

事業資源とは何でしょうか。普通ヒト・モノ・カネと言います。

ヒトというと何を考えますか。

事業計画を考える上では「ヒト」と言ったら、まず従業員のことを考えます。

従業員の年齢構成はどうか、技術保有者はどうか。営業社員の営業能力はどうか。

次に、社長はどんな経験や能力があるか。人脈はどうか。社長の右腕と言える人は居るか。

社長が相談できる人はいるかなどです。

さらに、社員のモチベーションは高いか、社員の間の関係が良好かどうか、定着率はどうかなども事業資源の一部として重要な要素です。

 

モノはどの程度の設備があるか、新しいか古いかなどです。特に設備は目的に沿って必要なものがそろっているかという観点で見る必要が有ります。

過大投資で先端の機械があっても、その機械が稼働していなかったら、モノという評価軸では高く評価できないでしょう。

 

そしてカネです。カネは今手元にいくらあるかという現金のことではなく、財務内容と理解してください。

財務分析については別に述べるとして、販売先との代金回収条件や仕入れ先への代金支払条件を勘案して資金繰りに余裕があるか、苦しいか。自己資本の蓄積状況はどうかなどです。

そして効率的に資金が使われているかなどです。過大投資の場合は、資金効率が悪いということになってしまいます。

 

以上は社内の資源ですが、実は事業を運営していく上で必要なものは他にも有ります。

社外の取引先との関係です。仕入先とは安定した取引ができているか、技術面の協力先はどうか。

販売先との関係はどうか。販売先はどのように獲得しているか。などです。

 

事業の全体操を把握するうえで、最近はビジネスモデルキャンバスを利用することも増えているようです。

ビジネスモデルキャンバスというフレームワークを使うことにより、事業の構成要素をもれなく検討することができます。