たまに「ビザ取得100%」などとうたっている行政書士の広告やサイトを見ます。
まあ、嘘でしょうね。
なぜか?
数多くの申請を行っているとわかるのですが、行政書士が「絶対に防げない不許可」があるからです。「絶対に防げない」その原因をいくつかあげてみます。
(1)お客様からの情報や書類が誤っていた場合
お客様が意図して、もしくは意図せずに事実と異なる内容を行政書士に伝えてきた場合や、虚偽の内容が記載されている書類を渡してきた場合、です。
お客様から渡された情報や書類で、裏が取れない場合、行政書士はお客様を信じてそのまま提出するしかありません。
入国管理局の審査でそれが判明した場合、当然、不許可になります。行政書士はどうすることも出来ません。
(2)お客様が申請に不利な事実を伝えなかった場合
審査上、不利になる事実があったにも関わらず、お客様自身の判断で「審査に関係ない」と考え、行政書士に伝えなかった場合、です。(1)にちょっと近いですね。
これはもしかしたら行政書士が細部まで入念に聞き取りを行えば、判明し、事前に防げるかもしれません。それにしても限界はあるかなと思います。
(3)以前の申請との矛盾
これが最も防げないパターンであり、よくあるパターンです。
以前、ご自身や他の行政書士等が申請して入管に提出した書類や申請書の記載内容と、今回申請で提出した書類や記載内容に矛盾があった場合、です。
例えば10年以上前に研修生で来日したときに提出した経歴と、今回改めて出した経歴が異なっている場合などです。
特に、当時申請を行った仲介業者や行政書士が勝手に嘘の記述をしており、本人さえ当時の虚偽記載を知らない場合もあります。
このパターン、実は非常によくあります。
当時入管に提出した書類のコピーをすべて入手でもしない限り、防ぐことはできないでしょう。
「100%」の行政書士は運良くこのようなパターンに当たってない、と言う可能性もあるかもしれません。しかし数多くやっていれば必ず上記のような案件に当たります。
従いましてMr.100%の行政書士は「数多くやってない」のか、「とても運が良い」のか、はたまた「嘘つき」なのか、このどれかでしょう。
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