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昨日、札幌も32℃まで気温が上がりました。

夫もゴルフに出かけたし、こんな日は朝からフリー🙌

家に篭っているのも勿体無い。

梅干しを日向に出して、さあ、出かけよう。


行ったことのない、札幌市北区の百合が原公園へ。年寄りの一人遠足です。


なにせ、車も運転できなく、足はこの自分の足しかないのだから。

地下鉄と電車乗り継ぎで40分ほどかかるらしいと。地下鉄とバスというのもありなのだけれど接続の時間優先にします。


乗り換えナビアプリが、親切に最寄り駅から百合が原公園まで、乗り換えを教えてくれます。


札幌駅に着くと土曜日だし、混んでいます。

あー。平日ならなあ。


北海道新幹線の工事のためか、百合が原に行くのは、あいの里北海道教育大行きの電車ホームは11番ホームという、置き去りにされたような端っこのホーム。


札幌から百合が原まで電車で約20分。なんか遅い。ローカル線そのものです。座れます。

誰も、私が初めての百合が原公園に行くのに、心ウキウキしているのを知りません。他の人にとっては生活路線なのです。きっと。


百合が咲き乱れているだろうとの景色を想像して、なかなか着かない百合が原駅へ。


NHK朝ドラ「エール」で薬師丸ひろ子さんが歌っていた讃美歌「うるわしの白百合」を心で口ずさみながら。


♪う〜る〜わし〜のぉ〜し〜ら〜ゆりぃ〜〜おねがい


到着すると、"百合が原公園へいくにはこちら"と書いてあり、メインの改札口ではなく、跨線橋を渡ったところにキップの回収箱があるのです。

無人の箱の穴にキップを差し込みます。

"悪いことしてはいけません"というような事が書いてあります。

田舎だ。札幌市内なのに。


出口の階段を降りると、確かここから5分ほど歩いて百合が原公園に到着することになるはず。さっぱり見えません。


そこで荷物を置いて汗を拭っている中年の男性に「百合が原公園はどちらに行けばいいのですか?」と聞きました。

「あ、ボクも百合が原公園に行くんです。ここに書いてあるけど」

と、親切に看板を教えてくれます。


「ここからとにかく真っ直ぐいけばいいんですね。あ。向こうになんとなく林が見えますね」と私。

するとその方「ボクも初めてなんですけれど。では、後ほど」と。


「ん?後ほど?」と思いながら私は日傘をさして目的地にさっさと向かいます。


♪さ〜き〜ほこ〜る〜〜す〜が〜た〜よ〜〜おねがい


すぐ百合が原公園に着いたけれども、なんだ?何か寂しい。

でも、入り口はともかく百合が咲いてる。



​入り口の黄色い百合


どっちだ!百合が咲き乱れている花壇は?

看板を見ながら「世界の百合広場」の方向へ向かいます。世界の百合100種類が見られるのだわ!


でもえーん


行けども行けども、散策路の両脇には花の落ちてしまった百合の花壇が続きます。


時々、咲き遅れたのか、花びらが茶色に枯れかけた白百合が数本見えてきます。


咲き誇る​白百合が見たかった


私のようなスマホではなく、立派なカメラを持っている人も、こんな侘しい百合に近づいて、なんとか撮っています。連れの人が「もう10日早かったらねぇ」と言う声が聞こえました。


散策路には普通の毎日のような散歩をしている人、ベビーカーを押すママ、イヤフォンをした軽装のおじさん、二人連れのご老人、小さい子を連れて来てしまったお父さん、関西風の言葉で大きな荷物の旅行中のようなグループ、などなど。


唯一、中央の花壇はオレンジ色の百合が整列して咲き誇っていました。

夏の間微妙に時期を変えて、その時咲き誇る百合があるようです。


​これはお見事。


あの豪華なカサブランカは8月の上旬から咲くらしいです。まだ蕾でしたね。


園内の案内看板に何回か出くわすのですが、ほとんど目標になる花のない、緑の草だらけなので、どこを回っているのかわからなくなって、もういいや、と。


リリートレインとかいう唯一のアクティビティも乗る気にもなれず。暑いなぁ。

マイボトルのドリンクも飲み干して、お昼過ぎたしお腹すいたわ。


リリートレイン乗り場の建物内でソフトクリームが売られていました。売り場のおばさんに「ソフトクリームを買ったらここのレストランの椅子で食べていいのですか?」と聞きました。

「あー。レストランのメニューと一緒ならいいのですけれど、ソフトクリームだけでは。。」 

とのこと。


(立食いしろってのかい?この暑いのにカレーなんか食べられるかいっ!)

何故か急に財布の紐が固く締まったのです。


そして、ワタクシはさもガッカリした様子で、ソフトクリームを諦めたのでした。何かこれ見よがしな、やーなおばあさんを演じちゃったわ笑い泣き


気持ちも落ちて乗り換えナビを見ると、帰りの札幌行きの電車が10分後とわかりました。もう、帰ろっ!と、百合が原駅に向かいました。


固く締まっちゃった財布の紐のまま、駅のホームの自販機も「160円か」と見るだけ見て。年金暮らしの現実に戻り、札幌に向かったのでした。


そこでふと思い出しました。来た時に道を教えてくれたあのおじさんの「では、後ほど」はどこ行っちゃったのか?

公園内でおじさんに会うことはありませんでした。おじさんもせっかく来たのに何も写真を撮れなかったのだろうな。


札幌でいつものドトールのランチを食べ、ホッとしたところで、おばあさんの一人遠足はゴールとなったのでした。


​少しだけ咲いていた白百合




​百合でなければあります




​百合でなければ。。あります




​百合でなければ。。。あります



​百合でなければ。。。。あります