扁桃腺摘出手術総括①(手術まで&術後7〜9日) | 不倫という名の恋をして

不倫という名の恋をして

本来ならば、誠心誠意、子育てに没頭すべき時、いい母親になることをいつも自分に誓っていた時、なぜか毎日を息苦しく感じていました。そんなときのインターネットでの彼との出会い。誰にも言えなかった彼とのこれまでのことを、ここに綴っていきたいと思います。

8月10〜13日。術後7〜9日目。

手術後の分厚い白い瘡蓋が剥がれ始める。喉がヒリヒリ。食べ物が沁みて辛い。

瘡蓋は自然に剥がれて無意識に飲み込んでる方が多いと思う。だが、たまに喉奥で何かが引っ掛かってベタっとひっついている時があり(おそらく瘡蓋)、喉に力を入れて吐き出したい(ガーッ!ペッ!)気持ちになるが、出血の怖さから我慢する。

非常に不快だが我慢。咳がやけに多かったが、異物を出そうとする働きなのかも。

何とも気持ち悪いがとにかく我慢。

13日の夜に喉を鏡で見ると、分厚い瘡蓋の大半がなくなって、患部が薄い白い膜に覆われている。舌👅の痺れも少し軽快。

鎮痛剤1日食前3回。就寝前鎮痛剤坐薬。

食事は苦痛。会話すると喉が疲れる。

午後〜夕方は耳がボーっと痛いが、鎮痛剤を飲まなくても我慢できる範囲。


⭐️⭐️手術までのこと⭐️⭐️

幼い頃から疲れて風邪っぽくなると、すぐに上顎が痒くなった。程なくして熱が出て、喉が痛くなると唾を飲み込むのも痛い…を繰り返してきた。


小児科に行くと、いつもDr.から

扁桃腺大きいね!

抗生剤出すから飲んでね!

と言われる。幼い私は『ヘントウセン』は『インフルエンザ』と同じ病名で、『コウセイザイ』という病院の薬を飲まないと治らないと理解していた。

小児科のDr.は巨大な綿棒の先っぽにイソジン?の源液をたっぷり浸し、私の扁桃腺に直接グリグリ塗った。オエッとなりながらその処置に耐えるのはいつものこと。そうしてもらうとその夜から少しずつ症状が軽快していった。


小学校2年の時に、いつものヘントウセンだと思っていたら『猩紅熱〜ショウコウネツ(現在の溶連菌感染症)』と診断されて、市内の病院🏥に隔離入院させられた。正確な日数は覚えてないが、多分1週間〜10日ぐらい。母が面会に来ても、面会室の小窓から僅かに顔が見えるだけで、触れることも近寄ることもできなくてとても心細かったのを覚えてる。私の自宅には保健所から防護服のような物を着た人達が来て、家中に消毒剤のような粉をまいていったと後で聞いた。今と違って溶連菌に対して有効な薬がまだなくて、発症者は隔離入院が基本だったらしい。


それからも何度も『ヘントウセン』を繰り返し、中学の時に内科のDr.に「慢性扁桃腺肥大」とカルテに書かれ、別の病気でかかった耳鼻科のDr.にも「うわっ!扁桃腺大きいね!」と言われたが、自分にとって『ヘントウセン』は慣れ親しんだことだったので、特段気にせず生活していた。


その後大人になってからも「喉が痒い→発熱→ヘントウセン→気管支炎」のフルコースが自分の風邪の定番だったが、体力があり痛みにも強かったので大事に至らずに済んできた。その中で、1年に1〜3回は『溶連菌』に感染していたが抗生剤をもらえば治ることもわかっていたので別に気にしてこなかった。


歳を取るにつれて『ヘントウセン』になっても、若い時のように高熱が出ることは少なくなりダラダラと微熱が続くようになっていった。抗生剤がすぐに効かないことも多くなり、気付くと種類を変えながらひと月近く飲み続けていることも増えていた。


そうしているうちに、2020年からコロナが始まった。マスクと消毒のおかげか風邪をひかなくなり、喉を腫らすことも殆どなくなった。何度か溶連菌らしい症状(喉が真っ赤・舌のブツブツ)も出てきたが、熱があると簡単に病院で診察を受けられないので、抗生剤は手に入らず、市販の風邪薬とイソジンのうがいで乗り切った。とにかく体力を落とさないように気を付けた。


コロナが落ち着いた2022年年末、久しぶりに高い熱を出し、ヘントウセンを腫らした。おせちも殆ど食べずに正月を過ごし、正月明けの熱が下がったタイミングで、引越し先の初めての耳鼻科クリニックを受診。すぐの検査で溶連菌と判明。薬を飲んで一旦落ち着くが、またその月末に発熱。同じく溶連菌で抗生剤を処方。なかなか37度台の熱が引かず、何度か受診して薬を替えていた。


その際に、喉が腫れてるからか窒息しそうになって夜中に目が何度も覚めて怖いとクリニックのDr.に伝えると、Dr.は鼻からスコープを入れて喉の様子を確認し、睡眠時無呼吸症候群の検査を勧めてきた。

家で検査を行い、検査結果は中度。寝ていて窒息しかかって目覚めるのは風邪の時はほぼ毎回。ソファーに座って上を向いて居眠りしている時もたまにあった。そのこともDr.に伝えると、Dr.は何かを考えながらカルテに書いた後、こう言った。

扁桃腺取りましょうか。

この大きさなら取った方がよいと思います。総合病院に紹介状を書きますから。

こうして、私は「睡眠時無呼吸症候群の病状改善の為」という理由で、長年一緒に暮らしてきた『ヘントウセン』の摘出手術に踏み切ることになった。


実は2021年4月から異動で職場が変わり、大変な状況が毎日続いていた。毎日ヘトヘトで、夕方になるとデスクでついコックリコックリと居眠りをしてしまうことが増えていて、同僚や上司からは「大変そうだからね〜」「毎日、すごい疲れてるけど大丈夫???」と、よく声をかけられていた。確かに午後になると尋常じゃない眠気に襲われていたし、時には車の運転中にウトウトしてヒヤッとすることもたまにあった。それは全部、年齢と仕事がキツくなったせいだと思い込んでいたけど、実は睡眠時無呼吸症候群の症状の現れだったのかもしれない。

クリニックでもらった紹介状を持って総合病院に行くと、副院長でもある耳鼻科の一番偉いDr.が診察して検査をしてくれた。

そして、

①奥の気道に扁桃腺が張り出している。

②この年齢でこの大きさはあり得ない。

③年齢と共に舌の筋肉が衰えてきて、寝ている間に気道に落ち込みやすくなる。元々大きい扁桃腺と一緒にそれが気道を塞いで無呼吸になっている。

④手術をすれば、今悩んでることの100%全てが改善するとは保証できないが、必ず何らかの改善がある。

と説明してくれてすぐに手術日を決めた。

仕事に穴をそんなに空けられないので、お盆休みに合わせ、ひと月半後の手術日を予約した。

これが、私の今回の扁桃腺摘出手術に至るまでの経緯である。