揺れる日々<3> | 不倫という名の恋をして

不倫という名の恋をして

本来ならば、誠心誠意、子育てに没頭すべき時、いい母親になることをいつも自分に誓っていた時、なぜか毎日を息苦しく感じていました。そんなときのインターネットでの彼との出会い。誰にも言えなかった彼とのこれまでのことを、ここに綴っていきたいと思います。

あの頃の喧嘩の中でも、特に大きかった喧嘩が終わった時、反省した私が書き留めて今でも肌身離さず持っている1枚のメモがある。

 

そこにはこう書かれている。

 

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2010年××月△△日 

 

卓が言った〝忘れてほしくない事″

 

① ひらりと付き合うこと = 一緒になると思っていること

 

② 一緒にならないと思ったら、すぐ別れている。

 

③ 万が一、一緒になれなかったら、俺は自分を責めると思う。

 

④ ③を心配して、他の人という選択を持ちたければ、持ってもいい。

 

⑤ とにかく、ひらりに忘れてほしくないのは、①のこと。

 

⑥ ひらりに「愛している」と言ったり書いたりするのは、本当にそう思っているから。脅された気持ちで言ったりしているわけではない。ひらりに喜んでほしいから言っているだけ。

 

⑦ ひらりの悪いところは、物事を悲観的に捉えすぎること。

 

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このメモの下の方に、自分で書き添えたこんな言葉が残っていた。

 

恐らく、何かで読んだか偶然耳に入ってきた言葉だろう。

 

〝人は、自分が向いている方向にしか行くことはできない。

だから、下ばかり見ないで、上を向こう。″

 

きっと、自分で自分に言い聞かせながら書いた言葉だ。

 

必死に自分を奮い立たせていたあの頃の私を思い出す。

 

あの頃には戻りたくないなあ。

 

だって、毎日、とても疲れていたから。