あの頃の喧嘩の中でも、特に大きかった喧嘩が終わった時、反省した私が書き留めて今でも肌身離さず持っている1枚のメモがある。
そこにはこう書かれている。
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2010年××月△△日
卓が言った〝忘れてほしくない事″
① ひらりと付き合うこと = 一緒になると思っていること
② 一緒にならないと思ったら、すぐ別れている。
③ 万が一、一緒になれなかったら、俺は自分を責めると思う。
④ ③を心配して、他の人という選択を持ちたければ、持ってもいい。
⑤ とにかく、ひらりに忘れてほしくないのは、①のこと。
⑥ ひらりに「愛している」と言ったり書いたりするのは、本当にそう思っているから。脅された気持ちで言ったりしているわけではない。ひらりに喜んでほしいから言っているだけ。
⑦ ひらりの悪いところは、物事を悲観的に捉えすぎること。
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このメモの下の方に、自分で書き添えたこんな言葉が残っていた。
恐らく、何かで読んだか偶然耳に入ってきた言葉だろう。
〝人は、自分が向いている方向にしか行くことはできない。
だから、下ばかり見ないで、上を向こう。″
きっと、自分で自分に言い聞かせながら書いた言葉だ。
必死に自分を奮い立たせていたあの頃の私を思い出す。
あの頃には戻りたくないなあ。
だって、毎日、とても疲れていたから。