批判?
https://news.yahoo.co.jp/articles/daded86a3d7e2b51527d316742155c735b9e8138
日銀の白川方明前総裁が、国際通貨基金(IMF)の季刊誌に寄稿した論文で、黒田東彦総裁による10年間の大規模金融緩和を「壮大な金融実験」として批判的に論じた。
白川氏は、安倍政権と日銀が目指した2%の物価目標について「物価目標は1970年代から80年代初頭のスタグフレーションを受けて誕生したもので、変更不能と考える理由はない」と指摘したうえで、「その限界を知った今こそ金融政策の枠組みを更新するときだ」と見直しの必要性を訴えた。
(コメント)
白川方明前日銀総裁が指摘するまでもなく、黒田東彦総裁が手掛けている現行の大規模緩和政策が「壮大な金融実験」だったのは自明でした。現行政策の起源は、2013年、当時の安倍政権が「デフレは貨幣現象。金融政策だけで脱却できる」とのリフレ思想にとらわれ、同じくリフレ思想の黒田氏を日銀総裁に任命して、実行を委ねた、というものです。
もともと金融実務家の間では、いくらマネタリーベースを拡大させても、デフレ脱却は困難との見方が支配的でした。黒田総裁が就任後に実行した「異次元緩和(黒田バズーカ)」は空振りに終わり、以来、10年あまりも目標とする物価上昇率(2%)には届かない、という「実験失敗」に終わった、と言えるでしょう。また、最終段階では、低金利持続がインフレ抑制で利上げを進める諸外国との金利差を広げ、「悪い円安」を助長させました。早い段階で実験を終わらせるべきだった、と言えるでしょう。
普通に考えてまともじゃなかった気がするよね?