北欧新婚旅行記99:僕はチャオが言えない
(北欧カフェ巡り27)
ストックホルム6日目(2023年6月20日)、北欧新婚旅行に来て早2週間ほど経とうとしていた。
その間の早朝カフェは相変わらず続いていて、ストックホルムのアパートの周りのめぼしいカフェはほぼほぼ周り切ろうとしていた。
この日は、前々から行きたいなと思っていたPoli Caféへ。
ここはいつも混んでいるから時間のある時に行かないと、と思っていた。
入ってわかったが、人気があるからというのもあるが、店内がとても狭い
店外に溢れていると思っていたが、店内はカウンターのみで、ほぼほぼ外での立ち飲みなのだ。でもとても人気があることには変わりない。子供連れの家族もたくさんいた。
PoliCafeはイタリアンバール的なカフェで、店員さんは2名の渋いおじさまだ。サンキューとかタック(スウェーデンのありがとう)ではなく、グラッツェと言っている。
伝統的なイタリアンスタイルらしく、せっかくなのでマキアート注文した。
小さいデミタスカップに濃いめのエスプレッソと少量のミルクが赤くてかわいいロゴの入ったカップに注がれて、すぐに出てくる。
それをテンションの高いおじさん定員のでかい声の響く店内カウンターでいただいた。
マキアートは2〜3口で飲み終えるが、その雰囲気もあって量とは別の満足感がある。
ただ、飲み終わる頃に私はドキドキしていた。
店員おじさんはお客さんが帰る時に、「チャオ!」と言っているではないか。
他のお客さんも慣れた感じで「チャオ!」と言って帰っていく。全員常連なのか、それとも文化の差か。
私は、チャオと言ったことがない。ちゃんとチャオが言えるかどうか、分からないのだ。
自分の中のチャオを掘り起こし、誰も聞こえない声でチャオの練習をし、デミタスカップを返し、店を後にした。
チャオ。言ったはずだ。だが、僕のストックホルム史上一番小さな音量のチャオは、驚くほどテンションの高い店員おじさんの分厚い鼓膜に弾き返されたようで、しゃぼんのようにふんわり宙に浮かび、そして静かに消えた。
店員おじさんは日本人旅行者がなんて言ったがわからず、ただただ何も言わず見送ってくれた。
この後、アパートに帰った時にエレベーターでアパートに住むカップルとすれ違った。
彼の方は大学のアメフト部で花形のクオーターバックやってますという雰囲気だった。
彼女の方は「ヘイヘイ」(北欧でハイ!みたいな感じ)といってきたが、クオーターバックの方はでかい声で「チャオ!」と言ってきやがった。
俺はPoliCafeでチャオ経験してきとんじゃい、と言わんばかりの勢いで「チャオ」を繰り出したが、やはりすぐになれるわけもなく、産まれたばかりの子猫が鳴いたようなチャオのが一つ口からこぼれただけだった。
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SACHIOPIA COFFEE 吉祥寺 井の頭公園
毎週 月曜/火曜 8:00-21:00
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-17-10 F&Wビル1階2号室
5/9〜
SACHIOPIA COFFEE 五反田 さらばBAR
毎週 木曜/金曜 11:00〜15:00(LO14:45)
東京都品川区西五反田2丁目11-11 ヒルトツプ五反田ハイツ 101
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