その日は、滋賀県にいました
厚生労働省の関わるワークショップセミナーの前泊だったか、後泊だったかだと思います。
タクシーの運転手さんに、比叡山延暦寺には行きましたか?と聞かれたのです。
行っていません、てか、行けるもんなのでしょうか?
と聞くと、意外にすぐ行けるとのこと
気づくと、延暦寺へと向かうケーブルカー「ケーブル坂本」の入り口に立っていました

吸い込まれるように飛び乗っていました
ケーブル坂本に

一体、僕を突き動かしていたものは何だったのでしょうか
今までの半生を思い返す車内はゆっくりと頂上へ動き出していました

自分でも気づいていないような邪気を薄々と感じていたのかもしれません
または不甲斐ない自分との決裂を望んでいたのかもしれません
ふと窓に映し出される自分を見るたびにそんなことを思いながら終点まで向かいました

終点についてから、10分15分ぐらいか結構歩きましたが、どうやら延暦寺に到着したようです
ただならぬ霧を纏って、奇妙で荘厳な雰囲気を醸し出しております

大本堂のような場所が工事中で、幕がかかっていましたが、入ることができました。が、ちょっと信じられない雰囲気の場所でした
1200年絶えず灯る不滅の法灯、小窓のようなところから見たご本尊さま
これが日本仏教の最重要拠点の一つかと、体の緊張が解けませんでした
やばいです
ここはおとづれた方がよろしいかと思います

そして、鐘を鳴らしました
ごいーんと、鳴らしました

あまりに周りに観光客がいて、その中にはいり1人で鐘を鳴らすという状況に、不思議と気分が晴れたということはありませんでしたが、いい経験になりました
そこからきた道とは反対側になるのでしょうか、下りのケーブルカーを乗り継ぎ、京都方面へ降りました。
レトロな雰囲気ですこぶる可愛い叡山線に乗り、出町柳駅で下車
駅付近にあります COYOTE COFFEEさんで休憩

こちらはエルサルバドルの豆を扱う専門店だそうです
もちろんお名前は聞いていましたが、今まで来ることもなく、無知のまま過ごしておりました。
店内は満席の人気店でありますので、テラス席でアイスコーヒーをいただきました。
私は今まで延暦寺にいましたので、心穏やかにどこでも過ごせます

ジューシーで後味の素晴らしいアイスコーヒーをいただき、お店を後にしようとした時に、店主の方が
コーヒーの博覧会SCAJで司会されてる方ですよね?
とお声をおかけいただきました。
何と嬉しいことでしょうか
京都まで来て存在を知ってくださってるなんて
両手を合わせ、仏の世界と、現世と、コーヒーの世界が一体となるように合掌させていただきました。
あの時ついた鐘の音はCOYOTE COFFEEさんに奉納いたします。
いいことがありますように。