
無事に、チームの一員になれた平野甲斐ですがすぐに大きな壁にぶつかります。
タイリーグは外人を七人まで登録することができます。試合に出られるのは、外人3のアジア1です。
そのため、ブリーラムにも七人の外人がいました。
フランス人、スペイン人、コスタリカ人、セルビア人、韓国人。色々な言語が飛び交っていて頭が痛かったのを今でも覚えています。

懐かしいメンバーです。
しかし一ヶ月半で、僕とスペイン人以外は母国に帰ることになります。つまりクビに五人の選手はさせられました。まだ公式戦も始まっていませんでした。それで五人も。。
初めての感覚に、恐怖したあの日は今でも鮮明に覚えています。
チームには何もなかったかのように、外人四人が入りました。
ブリーラムでの生活は、常にクビになるのが隣り合わせだったので生きた心地も、あまりなかったですね。そんな特別な環境が僕を強くしてくれました。
ブリーラムでの生活は本当に大変でした。当時は彼女の、今の嫁さんと二人で生活をしていましたが、娯楽なものが本当に何もありません。
バンコクには、車で五時間かかるので連休がなければいけません。休みの日はたいてい、家で二人でYouTubeを見ていました。
それが唯一の楽しみでしたねぇ♪
そして始まったACL。初めて挑んだ世界大会。
この大会に出るためにブリーラムユナイテッドでの挑戦を決めたので、とても感動しながらプレーをしていました。色々な人に感謝をしながら毎試合プレーすることが出来ました。結果、ACLになってから東南アジア初のベスト8まで行きました。
タイ国内の大会も、チームにしがみつきながら戦い国内初の四冠をとることができました。
シーズンが終わったとき、嬉しさよりも、やっと終わったという安堵感が強かったのを覚えています。
2013年は、色んな意味で成長できた年でした。
辛いこと、苦しいこと本当にたくさんありましたが、嫁さんをはじめ色んな方の支えがあり一年を終えることが出来ました。

リーグ優勝時の、集合写真に僕の嫁だけ入れてもらえたのには本当に感謝してます。


まだまだ続く