お元氣様です。
このところ、「働き方改革」という言葉がマスコミを賑わしております。
企業規模が大きくなるほど、「働き方改革」に忠実になろうとしています。
電通の女性社員の悲劇が、より一層の「働き方改革」の推進につながっているものと思います。
たしかに残業を減らしたり、有給休暇をきちんと消化したりするのはよいことです。
ここでよく考えないといけないことがあります。
企業というのは、社員一人一人が頑張ることで業績をあげるようになっています。
残業を減らしたり、有給休暇を消化して業績が下がらないのか、という心配が出てきます。
そのためには、労働生産性をもっと上げることを考えないといけません。
現在、日本の労働生産性は世界22位といわれています。
かつて、日本の国際競争力は世界1位でした。
スイスのビジネススクールであるIMD(国際経営開発研究所)が発表した2015年における世界競争力ランキングによると、日本の国際競争力は27位となり、昨年から6位順位を下げたそうです。
このままでは、日本人の労働生産性や国際競争力がどんどん低下し、あと50年もすればものば、日本という国は世界有数の貧しい国になっているかもしれません。
1989年をピークとした日本の国力はほぼ30年経過してかなり落ちてきていると言わざるを得ません。
一時期、受験戦争という時代があり、大学入試が苛烈を究めました。
そして、「ゆとり教育」なるものが生まれました。
結果として国力の低下につながっていないでしょうか。
「働き方改革」という言葉に踊らされ、労働時間の短縮ばかり追っていると、未来の日本は暗いものになるのではないでしょうか。