お元氣様です。
稲盛和夫氏は、京都で京セラを創業されました。
稲盛氏はまだ若かりし頃、当時の学者先生に、
“だから経営者は、、、、”
と経営者は少し下のような感じで見られたことがたびたびあったそうです。
経営というものは高尚で崇高な活動であるにもかかわらず、稲盛氏は忸怩たる思いをされたのだと思います。
これは何も稲盛氏だけに限らず、松下幸之助氏もそのように感じていた節があります。
一般に経営は芸術であるというと、
“金儲けを手段とする経営のどこが芸術だ!!芸術とはもっと崇高なもので経営なんかと肩を並べられてたまるか!!”
という罵声があちこちから飛び込んできそうです。
松下幸之助氏は、『実践経営哲学』の中で、
「私は“経営”というものはきわめて価値の高いものだと考えている。
それは一つの芸術といってもいいほどのものである。
経営を芸術などというと、あるいは奇異な感じをもたれるかもしれない。
普通一般に芸術といえば、絵画、彫刻、音楽、文学、演劇などといったものをさし、いわば精神的で高尚なものと考えられている。
それに対して、事業経営は物的な俗事という見方がされている。
しかし、芸術というものを一つの創造活動であると考えるならば、経営はまさしく創造活動そのものである。」
と述べています。
経営者が経営というものをどのようにとらえるか、すなわちどのような経営観を持つかによって企業の格は決まってくるのではないでしょうか。