Some people even go so far as to identify true language with writing and to regard speech as an inferior imitation.

 

(津田塾大学 2012年 出題)

 

Interpretation.

英文を読む上で一番大切なことは、その文章の主語と動詞を特定することです。通常、主語は文頭に置かれることになるので、主語を特定することは、ほとんどの場合において、それほどは難しくはないと思われます。一方、動詞の場合ですが、これは文章によっては、動詞となり得る候補が複数出てくることがあるので、どれが述語動詞なのか判断することが難しくなる場合があります。今回の例文は、動詞の候補がgoしかないので、主語はSome peopleであり、述語動詞はgoであることは、すぐにわかると思います。

 

ただ、even go so far、が一体どのような意味なのか、よく分からない人もいるかと思います。使われている単語が簡単でも、意味がよく分からない場合には、まずは、直訳してみることをお勧めします。evenは「何々ということさえする」、goは「行く」、soは「とても」、farは「遠くに」という意味なので、even go so farは文字通りには「とても遠くに行くことさえする」という意味です。ただ、今回の文脈では、この表現は比喩的に使われており、「とても遠くに行くことさえする」⇒「飛躍しすぎるということさえする」「極端な方向に走るということさえする」という意味で使われています。

 

どのように飛躍しすぎてしまうのかは、as toのあとに説明がされています。identify A with Bは「AとBは同じものであると認識する」という意味になります。そして、regard A as Bは「AをBであると見なす」という意味になります。

 

つまり、この文章は「一部の人々は、極端な方向に行き過ぎてしまう、ということさえする。極端すぎるので、書き言葉こそ真の言語であると認識したり、話し言葉は劣っている偽物であると見なしてしまったりする。」という意味になります。

 

Translation.

一部の人々は極端な方向に進み、書き言葉こそが真の言語であり、話し言葉は劣った模倣であるとさえ見なすことがある。