We actually saw people who had never seen their native language written down say the words to themselves.

 

(神戸市外国語大学 2011年 出題)

 

Interpretation.

英文を読む際に、最も重要なことは、その文章の構造を見抜くことです。文章の構造を見抜くとは、取りも直さず、その文章の主語と動詞を見極めることです。今回与えられた文章は、主語と動詞を特定するのは、比較的容易で、主語はWe、動詞はsawでることが、すぐにわかると思います。但し、その上で、この文章をしっかりと読むためには、seeの用法について知っていなければなりません。

 

知覚動詞のseeには、大きく分けて、2つの文構造があります。

 

1つ目はsee somebody doing/done(see somebody 現在分詞/過去分詞)というかたちです。以下にいくつか例を挙げます。

 

I saw her standing there.

(わたしは彼女がそこに立っているのを見た。)

 

The police saw the suspect arrested by the FBI.

(その警察は容疑者が連邦捜査局に逮捕される様子を見た。)

 

もう1つは、see somebody do(see somebody 動詞の原形)というかたちです。see somebody doingという表現が「誰かがまさに何かをしている最中であるのを見る」という意味であるのに対して、see somebody doは「誰かが何かをする最初から最後までの一連の工程を見る」という意味になります。以下にいくつか例を挙げます。

 

I saw John open the door.

(私はジョンがドアを開けるのを見た。)

 

She saw the car crash into the tree.

(彼女は車が木にぶつかるのを見た。)

 

このsee somebody doという使い方を知っていれば、people who had never seen their native language written downがsee somebody doのsomebodyの部分に相当し、sayがdoの部分に相当することを見抜くことができると思います。

 

Translation.

わたしたちは、自分たちが使う母国語を書かれている状態で見たことがない人々が、自分自身に向かって、その言葉を言っているのを実際に目の当たりにした。