She had realized that what made losing someone you loved bearable was not remembering but forgetting.

 

(九州大学 前期 2009年 出題)

 

Interpretation.

英文を読む上で最も大切なことは、その文章の構造を理解することです。文章の構造を理解するとは、取りも直さず、その文の主語と動詞を特定することです。今回与えられた英文の構造を掴むことは比較的簡単で、Sheが主語、had realizedが動詞、そして、that節が目的語であることが、すぐにわかると思います。

 

次に、that節内の内容を読み解くことにします。What makesという表現は、A thing which makesと同じ意味で「何々をつくるもの」「何々をさせるもの」という意味になります。ここで使われているmakeは使役動詞と呼ばれる用法のmakeでmake somebody/something 形容詞のかたちで「誰々を(何々を)形容詞の状態にする」という意味で使われます。例えば、以下のように使うことが出来ます。It seems to me that you have been working so hard that you haven't spent quality time with your family. Is that really what makes you happy? (忙しすぎて家族との時間を過ごせていないみたいだけど、それで本当に幸せなの?)このことから、この英文の中で使われているmade losing someone you loved bearableはmadeが使役動詞、losing someone you lovedがsomething、bearableが形容詞であることがわかります。

 

Translation.

彼女は、愛する人を失うことに耐えられるようになるのは、思い出すことではなく、忘れることだと気づいた。