【問題文】

There has always been a feeling that giving babies rich sensory experiences they can interact with helps with this development.

 

【解説】

文章はThere has always beenで始まっています。There has always beenは現在完了形のかたちをしていますので「過去から現在にかけていつもそこにあった」という意味になります。何があったかと言うと、a feelingがあったと言っています。feelingとは、「感情」「思い」「感覚」「考え」などという意味です。feelingの前に定冠詞のaが付いていますが、このaは「いろいろある思いの中のひとつの思い」ということを表わしています。

 

次にThere has always been a feelingの後にはthatが置かれています。thatには、関係代名詞として機能するthatと、同格を導くthatがありますが、この時点では、どちらのthatか判別出来ないので、次の部分を読むことにします。

 

that のあとには、giving babies rich sensory experiences they can interact with helps with this developmentという表現が続いています。

 

文章を読む基本は、主語と動詞を見つけることですので、ここでも、主語と動詞を確定させなければなりません。

 

giving babies rich sensory experiences they can interact with helps with this developmentという表現のなかで、動詞となり得る単語は、experiences, can interact with, そしてhelpsとなります。

 

もし、experiencesが動詞だとすると、主語はgiving babies rich sensoryということになります。しかしながら、sensoryは形容詞です。主語が形容詞で終わることはあり得ません。したがって、ここで使われているexperiencesは動詞ではなく名詞であると判別することが出来ます。主語はgiving babies rich sensory experiencesということになります。

 

その次にthey can interact with helps with this developmentという表現が続いています。もし、interact withが動詞であるならば、they canは、その前にあるrich sensory experiencesを修飾していることになります。しかしながらrich sensory experiences they canでは意味が通りません。rich sensory experiences they can interact withとすれば「豊富な感受する経験。そして赤ちゃんは、その経験を通して、互いにやり取りをすることが出来る」となり意味が通ります。

 

以上の事から、that以下の部分における主語はgiving babies rich sensory experiences they can interact withで、動詞はhelpsということになります。

 

【日本語訳】

赤ちゃんに、豊かな感覚体験を与えることが、その発達に役立つという考えが常にありました。